ニコニコ動画の未来の姿を全力で想像してみた

今回は自分のイメージする未来のニコニコ動画をあまり提案口調じゃない手法で提示してみたいと思う。妄想、空想、イメージ、今自分の頭の中に見えるものは映像だ。それを文字にしていく。あたかもすでに実現したかのような説明方式になるので注意。これらはただの妄想である。

ニコニコ動画(未来)


nc3061

音楽
家に帰るとパソコンを起動させ、ブラウザを開いた。自分の好きなアーティストがその日に新アルバムを発表するので公式サイトで試聴するためだ。試聴した。サイトになにやらリンクがある。全楽曲のカラオケファイルがニコニコモンズという所で配布されているらしい。自由にユーザーが歌ったものをニコニコ動画というサイトに投稿可能で、公式でボーカロイドバージョンも配布されている。MP3を全曲ダウンロードしてみた。初音ミクというボーカロイドを使用しているらしいが、声が高いのに本家と同じキーで歌うもんだからなんからしくない。でも、曲の全体構造は把握できる。十分参考になるし、本家とこの配布されているバージョンとでは伴奏の厚さなどが違うらしい。まぁお試しということなのだろう。コーラスもアーティストの声じゃなくて初音ミクで作ってある。

そして、ユーザーが自由に利用できるということで数件これらの楽曲を利用している動画を見かけた。カラオケファイルをBGM代わりに使っている動画もある。もちろん動画ページの下にはiTunes、アマゾンのアフィリエイトリンク、ドワンゴによる着うた/フル、そしてユーザーによる「歌ってみた」音源の販売リンクがある。もちろんこれらの曲はJASRAC登録曲なのだが、ドワンゴがその変は頑張ったらしい。おそらく著作権処理の仕方は着うたと同じ要領なのだろう。ユーザーの「歌ってみた」音源は、売り上げの50%がレコード会社に行き、残りの50%はJASRACの分を差し引いた形でドワンゴが受け取っている。じゃあ「歌ってみた」を発表したユーザーに何のメリットがあるかというと、レコード会社に所属する有名なプロデューサー、アレンジャー、作曲者、作詞者、原曲を歌っているアーティストなどから直接メッセージや感想、アドバイスをもらえるということらしい。なるほど、金銭を受け取るよりもプロのアドバイスとかの方が価値があるということか。ちなみに曲によってはあまりにも多くの二次創作作品が販売されているので、どうしても売り上げ上位のものが優先されてしまうらしい。「歌ってみた」音源は、ニコニコポイントというニコニコ独自の有料課金システムで購入できる。オリジナル曲を販売することも可能らしいが、それは外部のインディーズMP3ダウンロード販売サイトと連携した形で行われているらしい。確かmF247とかいうサイトだったか。二次創作を原曲の宣伝やレコード会社の直接収入に繋げることで、音楽業界全体を二次創作歓迎の流れに持ち込んでいる。これはニコニコ動画が残した歴史的な功績だろう。ちなみに自分はアルバム全曲をフルで聞いたが、初音ミクバージョンや二次創作には満足できないので原曲CDを買った。


nc2765

アニメ

ニコニコ動画で色々アニメを観ている。もちろん無料で。ニコニコポイントを1000ポイント購入して、それを一ヶ月間使わないでいると、ボーナスポイントを100ポイント(前月購入したポイント合計の10%)貰えるようになっている。そのポイントをアニメチケットと引き換えて、通常の有料課金と同じ要領で視聴する。アニメは一話100円。一万円分のポイントを買って一ヶ月間置いておけば1000円分のポイントがもらえる。これで軽く十話観れる。1話目は基本無料だから、もう2話分ぐらいは普通に払えば1クール分のアニメが観れる。ちなみにアニメチケットはプレミアム会員になると毎月2枚貰えるので、プレミアムに入るのも良いと思う。まぁニコニコ動画にしてみればユーザーがポイントを買った時点で収益が確立されているんだろうけど。株と違ってニコニコポイントが売られていくことは無いからね。

モバイル
モバイル版ニコニコ動画に新しいサービスが開始したらしい。ケータイのGPS機能を使って、現在地に関してコメントできるシステムだ。専用のアプリを使うのだが、例えば渋谷の109の前でアプリを起動すると、画面上は一見カメラモードのように周囲の景色がカメラを通して写る。しかし右から左へ文字が流れている。これは過去にそこに来た人たちが残したコメントだ。実際のその場所に来てコメントしないとその場所のコメントとして反映されないシステムになっている。GPSと言っても隅々までメッセージサーバーが用意されているわけではなくいわゆるキースポット、観光地や大型ショッピングセンターのエリアなど、限定的に設けてある。過去同じ場所に訪れた人のコメントがあたかもリアルタイムで出ているような錯覚を覚える、いわゆる非同期方コミュニケーションという面ではニコニコ動画と同じだ。しかし同じ場所でも時間帯によって景色も違うし、シチュエーションによって他人のコメントが「?いったい何があったんだろう」と疑問を持ってしまう場合が少なからず出てくる。逆にそれが「同期」でも「非同期」でもない「半同期」(場所は同じだけどシチュエーションが違う)という新しいタイプコミュニケーションを生むのかもしれない。


nc470

というイメージが今頭の中に写っている。

ニコニコ広場の使い道


はじめに
この記事では、ニコニコ動画の新サービスである「ニコニコ広場」の今後の使い道を考えてみる。ニコニコ広場にアクセスしたらあまりにもひどかったので、応急処置的なものもとりあえず載せておく。

応急処置

  • メッセージサーバーが複数あると思うが一つのサーバーにコメントがされたら全てのサーバーに同じコメントが反映されるようにする。例外は、人がサーバーごとに溢れている時間帯。
  • 動画の最新コメントは、リアルタイムに荒らしが探索できるので、用途はある。広場内のコメントとはタブなどで別々にしておけば邪魔にならない。
  • 現在広場にいる人数を表示する。

広場の方向性
ニコニコ広場は、動画ページの動画プレーヤーからほとんどタイムラグ無く移ることができる。この特性を利用すれば人を容易に集めることができる。まずは黒画面の所に何を表示するか。この部分に動画を流すのも良いが、それではトラフィックの負担が厳しくなってしまう。フラッシュで製作されたユーザーが操作可能なインターフェイスが理想的だと思う。iphoneのホーム画面のようなものがイメージに近い。それをユーザーが操作することにより、色々なメッセージサーバーやページに繋がるようにする。

ここからは、ニコニコ広場にどのような機能やページを追加するか考える。

その1:実況メッセージサーバー
各TVチャンネルごとに実況ルームを用意する。例えばNHKルームでは現在放送中のNHK番組に対してのコメントが集まるという点では2ちゃんねると同じなのだろう。これを、CS放送、ケーブルTV,全ラジオ放送局用の部屋を用意する。部屋の画面自体は真っ黒でいい。さらに、ユーザーが自由に立ち上げることができる部屋として、ピアキャストネットラジオの生配信の実況にも使えるようにする。

その2:ランキングブラウザ
ニコニコ動画のランキングをカテゴリー別にブラウジングできるページ。

その3:ニコニ・コモンズブラウザ
ニコニ・コモンズの素材を画面上で検索してそのままプレビューできるページ。画像、音声、動画が適度なサイズでプレビューできる。音声素材に関しては、mp3形式のみニコニコ広場のBGMとして設定できる(ランダム再生可能)。

その4:動画プレビュー
動画やユーザー生放送をインターフェイス上で検索してプレビューする機能。プレビューはエコノミーモードより低い画質で開始から30秒までが視聴可能(生放送に関しては現在放送中の範囲で30秒)。動画ページでは、色々な動画IDが紹介されてると思うが、それらをページから離れずに瞬時にプレビューできるのは大きいと思う。

その5:ユーザー指定機能
ニコニコ広場に集まっているユーザーの中から一人選んで、プライベートチャットができる機能。その後、他のユーザーをチャットルームに招待可能。


まとめ
色々な機能や用途を用意することで、それらを使うために自然とユーザーが広場に集まる。今の状態ではランキングが電光掲示板のように表示されているだけで、ユーザーがその場で一定時間過ごす状況を作っていない。収益化に関しては以前生放送の収益化について書いた記事があるのでそれを参考にしてほしい。個人的には、生放送とは対極的にかなり悲惨なスタートだったとは思うが、今失望しているユーザーが驚くようなサービスにしていってほしい。

ニコニコ動画主催の大型イベント「ニコニコフェスタ」を考える

ニコニコフェスタとは
ニコニコフェスタはニコニコ動画が主催する即売会とコンサート、そしてその他イベントを融合させた大規模イベントである。この記事では、幕張メッセでこのイベントを行うことを想定して、イベントの規模や予算と収益を考える。

はじめに
自分はニコニコ大会議(冬)を観て、ニコニコ動画が主催するイベントの可能性と、その支出が7000万円を超えたことについて考えていた。ドワンゴの黒字化というのは、何もニコニコ動画のサービスだけで成し遂げようとしなくてもいいのではないかと思った。つまりニコニコ動画を黒字化するという考え方ではなく、ニコニコ大会議のようなイベントを黒字化するという考えにシフトするということだ。

少し前にニコニコ生放送について考えていたのだが、上記のようなカテゴリ分けで配信内容の収益化を考えていた。P2Pに関しては企業間P2Pでやってもらうとしても、これらのイベントは他の企業が主催したものをニコニコが中継しているものであって、主導権を握っているわけではない。どうせなら色んなイベントをニコ動が同じ場所で主催したらどうだろうか、というのが今回の提案の思考経路である。


幕張メッセとは

都心からはちょっと離れた場所にある大型イベントホール+展示場である。コンサートや即売会が同時に行える場所であることと、利用料金がウェブサイトに細かく記載されてることから、ここを選んでみた。この記事ではこの環境をベースに色々イベント内容を提案していく。ちなみにもう一度言うが、ニコニコ大会議(冬)の費用は7000万円ぐらいだったことをよく覚えておいてほしい。


幕張メッセ展示ホール1〜11を一日貸切すると費用は:

  • 展示ホール1〜8(6,750m2):2,194,000円X8=17,752,000円
  • 展示ホール9(9,000m2):2,926,000円
  • 展示ホール10・11(4,500m2):1,463,000円X2=2,926,000円
  • 全部合わせると:2360万4千円

ソースURL

 

幕張イベントホールを貸切すると費用は

  • 全館利用の場合
  • 半日:2,520,000円
  • 一日:5,040,000円

ソースURL

「午前8時以前、午後10時以降の利用に関しては、管理立合料が別途必要となります。」ということなので、実際は550万円ぐらい必要になるのだろうか。


収益額の表示について
ここから色々イベントの収益化について説明していくのだが、以下のように表示する。
収益源その■:タイトル(単価/見込み総売上)
見込み総売上に関しては、できるだけ現実的に考えてみたつもり。



収益源その1:企業ブース(50万円/5000万円)

ニコニコ動画でチャンネルを開設している企業、コンテンツを商品化をするにあたって提携した企業、ニコニコ動画で広告を出している企業、その他イベントで宣伝・販売を行いたい企業は、企業ブースを申し込むことで参加できる。

価格は1ブース50万円。ちなみに現在ニコニコ動画でのバナー広告出稿価格は60万円、ニコニコ生放送は30分で100万円ということを頭に入れておいてほしい。ブース以外のメリットをリストする:

  • ニコニコ生放送で映像広告を流せる・チャンネルニコニコ生放送が会場から放送可能
  • イベント会場でのステージの使用(ミニステージがいくつか設けられている)
  • ニコニコ動画でのバナー広告出稿額を値引き(ブースとバナー広告を同時に申し込むと安くなるとか)
  • 大手企業が多数集まるので、ミーティングルームを借りて(別料金)企業間で会議を開ける
  • 夏野氏によるニコニコシンポジウムのチケット付き(提携企業関係者、つまり偉い人だけが参加できるイベント)
  • ニコニコフェスタのVIP席のチケット付き
  • ニコニコバーチャルイベントブースでユーザーからの予約を受け付けることが可能

これら込みで50万円。
現在100以上の企業と提携しているが、将来的に500社以上と提携すれば、というか100ブースだけじゃイベントとして成り立たない。1000ブースぐらいを目標に頑張るべきだと思う。ちなみに、一社が二つのブースを申し込む場合もあると思うが、運営にとってどのくらいの収益になるかを考えてみる。

  • 1ブース:50万円
  • 100ブース:5000万円
  • 500ブース:2億5千万円
  • 1000ブース:5億円

まずは100社の参加を目標にするのが妥当だろうか。記事の終盤で、参加しそうな企業をリストしてみる。


収益源その2:ニコニコ映画祭(1000円/1200万円)

ニコニコ映画祭を観客を集めた上で開催する。もちろんひろゆき氏や手塚氏が出演する。幕張メッセの幕張イベントホールは、最大9000人収容可能で、実際にユーザー席として開放できそうなのは8000席ぐらいだと思うから、8000人の収容で計算する。勿論ニコニコ生放送でも放送する。入場料は2525円、というのは一応ニコニコだから通るかもしれないのだが、現実的な値段だったら1000円ぐらいのほうが無難だろうと思う。多分席の位置でこの二種類の値段を使い分けるのが良いと思う。

それぞれの値段で満席の場合:

  • 入場料1000円X8000人:800万円
  • 入場料2500円X8000人:2000万円

ということで実際は800万から2000万の間だから多分1200万円ぐらいにはなると思う。


収益源その3:ニコニコフェスタ(2500円/3000万円)

ニコニコフェスタのメインイベント。コンサートやアニメ試写会、ゲーム実況などで組み立てる。ニコニコ映画祭同様、幕張イベントホールで行う。幕張イベントホールは12時間単位で使用料金の支払いが生じるため、逆に考えるとニコニコ映画祭とニコニコフェスタを12時間以内に行えば一回の料金で二回イベントが行えることになる。が、リハーサルやセットアップなどには多大な時間が掛かるだろうから、実質一日貸切にせざるを得ないと思う。午後12時から午前12時の12時間の使用料は大体300万円程度(2,520,000円+その他機材)。一日貸切で大体600万円なのだが、ニコニコ動画はお金の使い方が荒いから結果的に十倍の6000万ぐらいに膨れ上がるんだろう。JCBホールで7000万円は異常だったが、運営は常に斜め上を行くお金の使い方をするから、こういう考察がしにくい。最悪の場合一億円ぐらい掛けそう(幕張メッセイベントホールの部分だけで)。

幕張メッセイベントホールの利用は、午前の間に二つのイベントのリハーサルを行い、ニコニコ映画祭は午後2時〜4時、ニコニコフェスタは午後7時〜10時のようなスケジュールが理想だと思う。

ニコニコフェスタの入場料は普通の席は2525円、良い席は5250円とかで良いと思う。

  • 入場料2500円X8000人:2000万円
  • 入場料5000円X8000人:4000万円

ということで2000万から4000万の間だから多分3000万円ぐらいにはなると思う。幕張メッセイベントホールでの収益は、ニコニコ映画祭と合わせて4200万円ぐらい稼げることになるが、ニコニコ動画のことだから、一億とか使うかもしれないので確実に赤字になるだろう。.だがこれは生放送番組を成り立たせるため、イベントへの集客率を上げるための重要なイベントとなる。人が来ないと企業ブースを申し込む会社もいなくなる。先に提示したとおり、あくまで企業ブースの収益がメイン。

ニコニコフェスタの内容は、自分の提案ではこんな感じ:

前座

  • よしもと漫才:R藤本とか
  • ユーザーをカメラで映す:大会議と同じ

本編

  • オープニングムービー:ひろゆき、夏野さんと運営側が色々語るあれ(5分)
  • ボーカロイドライブ:実演奏+初音ミク+3DPV(5分)
  • イオシスライブ:東方ライブ。(15分)
  • CM:企業ブースの動画広告。後でブースに寄ってみてくださいという宣伝をブースから生中継でプロモ動画も合わせながら告知。(10分)
  • アニメ試写会:未放送のアニメを流す。サンレッドの最新話とかその時にニコニコ動画で公式配信してるアニメの中で一番受けが良いものを1話だけ先行放送。というかAICASTAとJVCエンタテイメントに出資してサンレッド放送終了後でもニコニコのためにOVA作ってもらうのが一番良いと思う。サンレッドは外れが無いので無難。作中にニコニコ動画関連のセリフを入れるとかすれば盛り上がると思う。(15分)
  • ゲーム実況:囲炉裏やルーツ、変態スネークや水城あくあなどの有名な実況者を招待して、スポンサー企業からマルチプレイが可能な面白いゲームのデモバージョンをプレイ用に提供してもらう。数週間前からゲームのデモを各自ダウンロードしてもらい、練習させる。当日はアニマルマスクを被ることでプライバシーを守る。4人同時実況プレイが可能な「Left 4 Dead」とかは良いと思うけど、その時期のヒット作品がプレイできればなんでもいい。(30分)
  • CM(10分)
  • 歌ってみた:Nayutaとかゴムのライブ(10分)
  • ニコニコ映画祭受賞作品を放送:受賞作品TOP3とかを放送(10分)
  • ひろゆきと夏野氏のトーク:色々今後の方針について。大会議のように長々とは喋らせない(10分)
  • ライブ:ランティスとか、プロのアーティストによるライブ。JAM PROJECTとかは盛り上がりそう(ランティスブースの費用は値下げしたりしてギブ&テイク)。(30分)
  • 次回予告

終了

ニコニコ大会議ではないので新機能発表は行わない。逆に考えると、このイベントはバージョンチェンジの時期と関係なく実行できる。コミケと被らない春と秋なんかはどうだろうか。大会議自体は今まで通りJCBホールでやれば良いと思うが、正直ひろゆき氏と夏野氏が延々と喋ってるだけの内容じゃ金取れないだろう。DVD化する価値も無いし、そこら辺の黒字化は運営が責任持つべきなので自分は何も提案しない…まぁニコニコフェスタを二日制にすれば大会議もスケジュールの中に組み込めるかもしれない。二日制なら企業側も一日目の終了時ブースをそのままにしとけば良いので色々効率が良い。問題は客が来るかどうか。


収益源その4:サークルブース(2500円/250万円)
1ブース2500円で同人サークルにも参加してもらう。ニコニコ動画で作品を発表しているかどうかは関係なく募集する。エロはなしで、東方とボーカロイドとオリジナル作品が中心になるのかな、ボーカロイドは公式QRコードをパッケージに貼れば同人でも販売OKになったし。権利的にセーフなもの以外は基本禁止になるのだろうか。

参加費は

  • 1ブース:2500円
  • 100ブース:25万円
  • 1000ブース:250万円
  • 5000ブース:1250万円
  • 10000ブース:2500万円

どのくらいのサークルが参加するのか判らない…はじめは1000サークルぐらいだろうかな。


収益源その5:カタログ(500円/1500万円)
入場券を兼ねたカタログを来場者は全員購入する必要がある。来場者の目的は様々だと思うが。これを持ってれば展示ホール1〜11を歩き回れる。カタログ販売時にスティッカーも購入者に渡して、それを衣服に貼っておいてもらえれば、いちいちカタログを調べる必要がない。カタログの内容は言うまでもないが企業ブースとサークルブースのリストとか。

参加者の数:収益

  • 1人:500円
  • 5000人:250万円
  • 1万人:500万円
  • 3万人:1500万円
  • 5万人:2500万円

このカタログ自体は同人ショップとかで先行販売するのも良いと思うのだが。現実的に考えると、来るのは3万人ぐらいだろうか。


収益源その6:コスプレ(500円/25万円)
参加は登録制で良いと思う。525円払えば参加可能で更衣室が利用可能ということで。

参加者の数:収益

  • 1人:500円
  • 100人:5万円
  • 500人:25万円
  • 1000人:50万円
  • 5000人:250万円

現実的には最初は500人ぐらいだろうかな。ということで25万円ぐらいの収益を予想する。


収益源その7:プレミアム会員登録(500円/250万円)
運営ブースにて自分のIDを受付の人に教えて、現金500円を払えばプレミアム会員になれるという単純な仕組み。ブースではニコニコポイントも販売する(その後の支払いはそれでやってくれという意図)。

  • 1人:500円
  • 100人:5万円
  • 500人:25万円
  • 1000人:50万円
  • 5000人:250万円

現金で払えるっていう敷居の低さがあることで一体何人が新しくプレミアムになってくれるかどうかは正直未知数。最低でも1000人、できれば5000人の増加ができれば理想なのだが。仮に5000人の増加の場合250万円…


収益源その8:ニコニコユーザー市場への登録(2500円/250万円)

同人サークルはイオシスのようにニコニコで独自のチャンネルを開設できる。このチャンネルで同人作品の通信販売やダウンロード販売ドワンゴでの着うた販売、そして投げ銭が行えるようになり、それら商品のサムネイルはニコニコ市場や外部サイトでも貼れるようになる。もちろんプロモ動画の投稿や、所持してるブログのRSSとの連動、コミュニティーとの連動、ニコニ・コモンズとの連動などもできる。ニコニコユーザー市場で買い物した場合の支払いはニコニコポイントで行える。チャンネルの開設はデザイン費も含め2500円で、維持費は月525円。サークルの責任者がプレミアム会員の場合は維持費が無料になる。で、これの申し込みがニコニコフェスタの会場でも行えるので、現金支払いで済ませたいサークルは当日申し込んでもらう。オリジナル作品・東方・ボーカロイドJASRAC作品は合法で販売できる。JASRAC作品の販売はJASRACへの支払いを運営が代行し、その分販売価格のニコニコ動画側へのマージンを増やす。税金に関しては源泉徴収という形で支払いを運営が代行する。
nc7494

チャンネルの開設費/一ヶ月の維持費

  • 1チャンネル:2500円/500円
  • 500チャンネル:125万円/25万円
  • 1000チャンネル:250万円/50万円
  • 5000チャンネル:1250万円/250万円

これは112番目の黒字化のアイディアに「ユーザー市場」っていうのがあるので、フライングして紹介してみた。最初は1000サークルぐらい参加の申し込みしてくれれば話題になって芋ずる式に他のサークルも参加してくれると思うのだが。仮に1000サークルの申し込みがあった場合は250万円の収益になる。


収益源その9:サークルブースの椅子(1000円/500万円)
サークル側が椅子を追加したい場合は1000円で椅子とスタッフパスをセットで貸し出す。

椅子とパスのセットで

  • 1人:1000円
  • 100人:10万円
  • 500人:50万円
  • 1000人:100万円
  • 5000人:500万円

サークルによっては売り子さんを含めて複数のメンバーで来ると思うから、5000人は現実的だと思う。500万円か…椅子のポテンシャルは偉大だ。


収益源その10:ユーザー生放送@幕張メッセ(1000円/100万円)
ユーザー生放送はイベント当日は幕張メッセからでしかできなくなる。15分1000円にして、来場者と関係者に開放する。イベント当日は運営が管理するパソコンからでしか生放送できない。1000円払えばそのパソコンが使用可能になり、カメラやマイク、そしてプライバシー保護のためのマスクやサングラスなども貸し出す。同時で50台のPCから生放送できるわけだが(現状では50番組同時配信が可能とか)、メインのニコニコ生放送を圧迫しないために視聴人数を減らすとかする必要がある。

利用時間:最大番組数:収益

  • 15分:50番組:5万円
  • 1時間:200番組:20万円
  • 3時間:600番組:60万円
  • 5時間:1000番組:100万円
  • 8時間:1600番組:160万円

基本的にサークル側が生放送でレポートしたいというニーズに応える部分と、来場者がニコニコ生放送を体験してみたいということだろうから開放するという趣旨。企業側にも開放するので、当日は色々なチャンネルで生放送レポートが行われることだろう。ニコニコ映画祭の時間帯と、ニコニコフェスタの時間帯はニコニコ生放送をフル稼働しなければならないと思うから、その時間帯は利用不可ということになる。いずれも現在のニコニコ生放送の制限に基づいて考えているので、来年になったら3万人同時放送とか色々できるようになってると思うので、今こういう風に計算してもあまり意味がないのだが、5時間ぐらいは問題無いのではないか。


収益源その11:企業用ミーティングルーム(■万円/650万円)

ニコニコ映画祭(2時〜4時)の裏では夏野氏によるニコニコシンポジウムが幕張メッセ国際会議場で行われる。1500人以上が収容できるコンベンションホールで、ドワンゴや提携企業が今後の企業展開などを発表する。収容可能な1500近い席は、ブースに出資してくれた企業の関係者にのみリザーブされたもの。できれば1500人全員が社長クラスとかそういう展開になれば面白いが、それに近い人種が集まるのを想定する。つまり、大企業が沢山集まるのでそれらの企業間での個別会議を開くというニーズも出てくる。また、企業別に来場者を集めた説明会を開きたい場合も、会議室が使われるだろう。各施設の利用料金は1時間単位で設定する。ちなみに全部ケータリング付き。

料金表

1F


■特別応接室 第一(15万円/180万円

  • 1時間:15万円
  • 開放時間10時〜22時


■特別応接室 第二(12万円/144万円)

  • 1時間:12万円
  • 開放時間10時〜22時


■中会議室101(25万円/300万円)

  • 1時間:25万円
  • 開放時間10時〜22時

2F


■国際会議室(50万円/600万円)

  • 1時間:50万円
  • 開放時間10時〜22時


■中会議室201(30万円/360万円

  • 1時間:30万円
  • 開放時間10時〜22時


■小会議室202(5万円/60万円)

  • 1時間:5万円
  • 開放時間10時〜22時


■小会議室203(5万円/60万円)

  • 1時間:5万円
  • 開放時間10時〜22時


■小会議室204・205(10万円/120万円)

  • 1時間:5万円X2
  • 開放時間10時〜22時

3F


■中会議室301(15万円/180万円)

  • 1時間:15万円
  • 開放時間10時〜22時


■中会議室302・303(30万円/360万円)

  • 1時間:15万円X2
  • 開放時間10時〜22時


■中会議室304(15万円/180万円)

  • 1時間:15万円
  • 開放時間10時〜22時

合計2624万円の収益になると計算できるのだが、それはフル稼働した場合の収益で、実際は1/4ぐらいの利用度だと思うから、656万円ぐらいの収益と予想する。


収益源その12.: ニコニコポイント(1000円/300万円)
ブースにてニコニコポイントを販売する。プリペイドカードで良いと思う。他人の分まで代理で購入できるから。
ニコニコポイントは1000円から。

ニコニコポイントカード

  • 1枚:1000円
  • 100枚:10万円
  • 1000枚:100万円
  • 5000枚:500万円

ニコニコポイントをカード形式で販売することで、テレカ同様カードの絵柄が付加価値を生む。3000枚ぐらい売れると思うので、300万の収益と予想。


収益源その13.:メディアパス(2万5千円/250万円)
メディア向けのパス。会場で撮影や取材やインタビューができる他、ニコニコ映画祭とニコニコフェスタのメディア席に座ることができる。ニコニコシンポジウムは立ち見。

  • 1人:2万5000円
  • 10人:25万円
  • 100人:250万円
  • 500人:1250万円
  • 1000人:2500万円

多分ITメディアやCNET、インターネットウォッチや日経BPなどの取材陣が来ると思う.
その他に、IT関連の雑誌やテレビの取材者も来るのではないか。ニコニコシンポジウムとニコニコ映画祭は同じ時間帯に行われるが、これらを同時に取材したい場合は二つのグループで来るしかない。多分合計100人ぐらい来ると思う。


収益源その14:ニコニコフェスタCD+DVD(2500円/2500万円)
前回のニコニコフェスタのライブをライブCD化。DVDにはニコニコフェスタ全編、ニコニコ映画祭やニコニコシンポジウムのダイジェスト、舞台裏ドキュメント、ひろゆき氏と夏野氏のインタビューなどが収録される。DVDには特殊機能として、当日のニコニコ生放送のコメントのランダム表示が可能。二万人のコメントをランダム表示するので、観る度に違うコメントが表示される仕様。ライブ映像はマルチカメラアングルでの再生が可能。

ニコニコフェスタCD+DVD

  • 1枚:2500円
  • 100枚:25万円
  • 1000枚:250万円
  • 10000枚:2500万円

ニコニコフェスタのみでの限定販売にすれば流通コストも抑えられるし、軽く一万超えると思うので一万枚の予想。ということで2500万円の収益。


収益源その15:オーバーフロールーム(1500円/240万円)

ニコニコフェスタは幕張イベントホールにて7時~10時に行われるが、チケットが売切れてしまった場合は、幕張メッセ国際会議場で1600人が本編の中継を観れるようにする。観れるだけなら無料であるべきだし、お金を取れるとしても500円ぐらいだろう。しかし、ある事をすると1人1500円ぐらい金を取れると思うのだが、何か分かるか?考えてみてくれ、イベントホールでは9000人収容できるということは、かなり広い場所ということだ。客と出演者の距離も基本的に遠い。しかし1600人が収容できる国際会議場は狭いので、仮に誰かその場に現れたら客との距離はかなり近い。出演者が出演し終えたらすぐ国際会議場に来てもらい、本編がCMなどを流してる間に色々トークをしてもらう。国際会議場の1600人は生のライブを観れない代わりに、すごい近い距離で出演者を見ることができる。これが付加価値となり、1500円ぐらい取れると考える。1600人X1500円で240万円と予想。


収益源その16:バーチャルイベントブース(50円/2500万円)
ニコニコ動画上にバーチャルイベントブースを当日の2~3ヶ月前から開設する。各サークル(企業ブースも含めて)の商品を予約じゃなくて前払いできる。支払いはニコニコポイントで。サークル側は、もう支払いが済んでいるわけだから、その分を考慮して在庫を調整できる。前払いしたユーザーには引換券を郵送する。この引換券をイベント当日持って行けば、前払いした全ての商品がまとめて受け取れる。つまり当日はブースごとに並ぶ必要がないので、効率よく行動できるし、衝動買いや他のイベントに専念できる。仮に何かサークル側に不備があればニコニコポイントをユーザーに払い戻せばいい。ちなみに運営がユーザーから受け取る手数料は商品一点につき50円。50万冊くらいの商品が予約販売されると想定する(人気の商品単体で1000冊とか行くと思うので)。ということで2500万円と予想。ちなみにバーチャルイベントブースで予約購入したものは、一日の終盤に取りに行った場合、手数料250円を取る。

商品の予約販売

  • 1点:50円
  • 1万点:50万円
  • 50万点:2500万円
  • 100万点:5000万円


収益源その17:荷物のお預かり(250円/250万円)
沢山買ったはいいけど、そんなに沢山の荷物を持ってコンサートに参加できるものだろうか。荷物のお預かりを250円ぐらいで引き受ける(貴重品以外)。

荷物

  • 1袋:250円
  • 1万袋:250万円
  • 5万袋:1250万円
  • 10万袋:2500万円

ライブに参加するのは1万人ぐらいなので、1万袋と予想。1袋ぐらいならライブ会場に持ち込んでも大丈夫だと思うんだが、それ以上は預けたほうが良いということで。


幕張メッセ展示ホール1〜11を一日貸切すると費用は:

  • 展示ホール1〜8(6,750m2):2,194,000円X8=17,752,000円
  • 展示ホール9(9,000m2):2,926,000円
  • 展示ホール10・11(4,500m2):1,463,000円X2=2,926,000円
  • 全部合わせると:2360万4千円

幕張イベントホールを貸切すると費用は
全館利用の場合

  • 一日:504万円

幕張国際会議場コンベンションホールを貸切すると費用は

  • 一日:600万円ぐらい(ケータリングとか色々込み)

料金表

  • 収益源その■:タイトル(単価/見込み総売上)
  • 収益源その1:企業ブース(50万円/5000万円):100社の参加
  • 収益源その2:ニコニコ映画祭(1000円/1200万円)
  • 収益源その3:ニコニコフェスタ(2500円/3000万円)
  • 収益源その4:サークルブース(2500円/250万円):1000サークルの参加
  • 収益源その5:カタログ(500円/1500万円):3万人の来場
  • 収益源その6:コスプレ(500円/25万円):500人の参加
  • 収益源その7:プレミアム会員登録(500円/250万円):5000人の登録
  • 収益源その8:ニコニコユーザー市場への登録(2500円/250万円)
  • 収益源その9:サークルブースの椅子(1000円/500万円)
  • 収益源その10:ユーザー生放送@幕張メッセ(1000円/100万円)
  • 収益源その11:企業用ミーティングルーム(■万円/650万円)
  • 収益源その12.: ニコニコポイント(1000円/300万円):3000枚の販売
  • 収益源その13.:メディアパス(2万5千円/250万円):100人の取材者+カメラマン
  • 収益源その14:ニコニコフェスタCD+DVD(2500円/2500万円):1万枚
  • 収益源その15:オーバーフロールーム(1500円/240万円)
  • 収益源その16:バーチャルイベントブース(50円/2500万円):50万冊
  • 収益源その17:荷物のお預かり(250円/250万円)
  • 1日の総売上:1億8765万円


企業ブースが増えればユーザーの力を借りなくても黒字化できそうではある。

  • 1ブース:50万円
  • 100ブース:5000万円
  • 1000ブース:5億円
  • 3000ブース:15億円
  • 5000ブース:25億円(2〜3日制のイベントにすれば可能だろうか)

自分が運営に伝えたいのは、ドワンゴがイベントを開き、ニコニコ動画のブランド力、文化、そして技術力を駆使して数万人規模の客を集め、そこで企業にブースを貸し出し、来場しているユーザーに直接プロモーションできる環境を作ることなのではないかということだ。確実に一週間60万円のバナー掲載よりも効果がある。


参加してくれそうな企業のリスト

ニコニコチャンネルを開設した企業

外部プレイヤー提携企業

他の分野で提携している企業

ドワンゴのある人物と関わりがある企業

  • 株式会社ドコモ

ニコニコ動画の広告主

ニコニコのムーブメントと関わりがある企業

ニコニコアニメチャンネル関連の企業

なんとなく出資してくれそうな企業

個人サークル目当てで出資してくれそうな企業


ニコニコ動画は二ワンゴのサービスで、二ワンゴはドワンゴの子会社。他にも子会社がある。

ドワンゴ関連会社ブース

こういうイベントは新たなビジネスパートナーを見つける良いチャンスなので、運営自ら色々ブースを用意する。

ニコニコ動画運営ブース


あとがき

最初はJCBホールで大会議と同時に即売会開いたら良いのでは?と思い、調べたらそんなにスペースがなかったので、幕張メッセにしてみた。かなり規模がでかい提案だが、コンサートと即売会を融合することで、少なくともコンサートを観に来た層は確実にその後即売会に参加する。複数の大手企業が集まる場所なので、ビジネスカンファレンス的なものを同時開催することで企業間の提携を促進し、1600人が収容できるコンベンションホールで多数の企業に対して同時に今後のニコニコ動画を提案することができる。その後、すぐ個別相談を可能にする施設が揃っている。「ニコ動とどこかの企業」だけじゃなく、例えばヤフーとMSNとか、そういう組み合わせの会議もその場所でそのまま行える。また、この大規模イベントを開くこと自体が企業として一種のアピールになっているので、株式の面でも、ネームバリューという面でも、色々相乗効果はあるだろう。

ネット企業はこれから「ウェブサービスの収入はウェブ上で稼がないといけない」という固定観念を捨てないといけない時期に来たのではないか。


画像引用元:

ニコニコ動画を黒字化する100の方法

はじめに

これは前回の記事で50個黒字化のアイディアをブレストしてみたのだが、今回はその続きである。番号は51〜100。時間が無い人はサブタイトルだけ目を通してみて、気になった部分があったらそこだけ読んでみてくれればと思う。黒字化の方法を考える上で、どのような手法が黒字化に繋がるか、カテゴリー分けしておく。基本的に増やすべきもの、減らすべきもの、そして何も無いところから新たな価値を生み出す「作る」べきものに分けてみた。

  • 増やす:アクセス、無料・有料会員、広告枠、企業提携、プレミアムのメリット
  • 減らす:経費、無駄なトラフィック、問題
  • 作る:ソフトウェア、サービス

これから説明する色々なアイディアは上記のいずれかだったり、組み合わせだったり、種類は様々ではあるが、趣旨は上記のそれだということを前提にしておいてほしい。(追記:全ての提案を実行しないと黒字化にならないと言っているわけではない。実行したからといって黒字化を保障するものでもない。)


黒字化その51:スーパープレミアム会員
ニコニコ動画プレミアム会員とニコニコポイント1000円分を1000円で販売する。つまりポイントを1000円分買うとプレミアムが無料で付いてくる。逆に考えるとプレミアム会員になると500円で1000円分のポイントが手に入る。割安感を出して結果的に1000円払ってもらう。スーパープレミアム会員の独特の機能は、ユーザーが選んでポイントを使って買う。プレミアム会員とポイントの抱き合わせ商法。

黒字化その52:動画スワップ・一括アップロード
日本の各動画サイトと提携し、公式動画のスワップを行う。ユーザーはニコニコ動画へのアップロード時に他の動画サイトへの同時投稿ができる。例えばニコ動とZoomeに同時アップロードが可能になったりする。スーパープレミアム会員の追加機能(有料)。ニコニコ動画に先にアップされ、株式会社ピットクルーの審査を通ったものだけ順次他のサイトにも転載される。

黒字化その53:ニコニコサーチツールバー
Firefoxのアドオンのようなもの。ニコニコ動画の検索をブラウザから直接行える。検索結果のページはニコニコ動画上のそれとは別物で、ヤフーのキーワード連動型広告を表示することで収益化を狙う。検索できるのは動画だけじゃなく、ニコ動関連のニュース記事(ITメディアなど)、ブログエントリー、ニコニ・コモンズ素材、ニコニコ大百科のページ、コミュニティー&チャンネルなども検索可能(ページを飛ばずにプルダウンのリストから選ぶ)。

黒字化その54:3Dメガネ
動画に特殊な加工をして、3Dメガネで観ると色々飛び出るようにする。技術的に自動処理が無理なら、USJやディズニーランドからサンプルをもらう。3Dメガネはアマゾンとかで売る。

黒字化その55:月刊ニコニコマガジン(有料)
月に一度雑誌としてニコニコ動画専門のマガジンを発売する。525円で販売するとして、ニコニコポイント250円分のプリペイドカードを付録にする。バックナンバーはPDF形式でダウンロード販売か、無料配布する。収益源は雑誌の広告。

内容に関してはニコ割アンケートの結果や、開発陣や提携企業さんとのインタビューなども載せる。主な内容は自分が考えられるだけで以下の通り。

  • ニコニコ動画新機能紹介(大会議があった月はそれのレポート)
  • 運営陣インタビュー(その模様を動画でもアップしておく)
  • 生放送レポート(その月にあった生放送の舞台裏とか)
  • ニコニコニュース一覧(その月のニコニコニュースを集約して一覧表示)
  • 「二コンドライフ」OOさんの場合(ユーザーがどのようにニコ動を利用してるか紹介)
  • ニコ割アンケート結果
  • 各種ランキングを掲載(動画、市場、コモンズをカテゴリー別に一覧掲載)
  • ニコニコラム(ユーザーの意見などを掲載)
  • ひろゆきコラム(ひろゆき氏のオープンSNSでのブログ記事を転載)
  • 開発陣のひとこと(週間少年ジャンプの目次ページと同じような要領で)
  • ニコニコ漫画(ニコニコネタでユーザーからショート漫画を募集して掲載)
  • プログラミング講座(運営陣によるプログラマ入門講座)
  • チャンネル特集記事(ニコニコチャンネルの提携企業からお金を頂いた上で)

サンプル作ってみた


2枚目の記事の引用元は
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/15/news110_2.html


黒字化その56:ニコニコマガジン編集部
ニコニコマガジンの一部として例えばニコニコ動画についての感想や意見などをユーザーから募集して、運営の独断と偏見で選び、ページを埋める。その他に、マガジン内のコーナーについての提案などをここで集める。

黒字化その57:コラボアリーナ
ニコニコ動画上でのコラボをするにあたってメンバーの募集を行える場所。作りかけのファイルをアップできる場所(サーバー)と、メッセージし合える機能を付ける。段階的に作業が進められるようにテンプレを用意する。例えば初音ミクのオリジナル曲に関しては、作曲、作詞、編曲、ミク編集、ミックスなど、仮に全ての部分をそれぞれ違うユーザーが作業する場合でも気軽にユーザーが参加できるくらい整った仕組みにする。

黒字化その58:ニコニコポイント決済システム
企業サイトと提携してニコニコポイントでそのサービスの決済を行えるようにする。これの狙いは、例えば1000円分のニコニコポイントを買って、外部サイトで600円分使ったとしよう。残り400円分はなんとなくニコニコ動画内で消費するかもしれないという部分にある。そうでないとしても、ユーザーにポイントを買わせることに慣れさせておくことで購入の際の抵抗を減らすことができると思う。

黒字化その59:削除動画広告
ニコニコ動画から削除された動画には、削除されたというナレーションが出るが、その後に動画広告を流す。ちなみにこれは新しい手法じゃないようで、少し前にペルソナ4の動画広告が削除動画で流れてたので、運営も試行錯誤中だと思う。削除された動画のページのニコニコ市場は、はっきり言って上手く機能しないと思うので、替わりに新しい広告枠としてバナー広告やユーザー広告を貼るとかすればいい。

黒字化その60:作業用BGMプレーヤーモード
マイリストをプレイリスト代わりにできる。このモードで再生すると動画が表示されず、音声のみが再生される。コメントは普通に流れるが、音声部分のみをストリーミングするのでトラフィック量が若干減る。

黒字化その61:パッケージ上のQRコードから直接CM動画へ
市販されている製品のパッケージ上にQRコードが載っていて、それに携帯でアクセスするとダイレクトにその製品のCM動画に飛ぶ。ニコニコ動画はログイン状態でないと観れないのだが、携帯電話からログイン不要で観れるようにするのは技術的に可能だろう。企業から広告料を頂いた上で提携すればいい。お店の中で気になった商品があったとして、パッケージ上のQRコード経由でCMを観てから購入、といったことが可能になる。まぁ動画再生に必要なアプリの問題があるのだが、今後そういうアプリを新機種にデフォルトで入れてもらうとかすればいい。また、CM動画の場合はパケット代を企業側が負担するといったような仕組みにすることも必要になる。

黒字化その62:ニコニコバナーコンテスト
ニコニコを紹介するとき、ニコニコ動画へリンクするためのバナーが現状では存在しない。バナーを何種類か作ってユーザーに個人ページやブログなどで貼ってもらうのも良いが、そのバナーのデザインのコンテストを開き、ユーザーから募集して何千何万ものバナーから選べるようにする。

黒字化その63:ニコニコカードゲーム
ニコニコオリジナルのトレーディングカードゲーム。ウェブ上でもリアルでも遊べるようにして、各種カードとニコニコポイントを融合する。カードを購入したらカード上のシリアルをアカウントページで記入することで、そのカードに入っているニコニコポイントをアカウントに移すことができる。






少し古い案ですが以前の記事からです。


黒字化その64:公共ニコニコ動画
ニコニコ動画の生放送や過去放送を色々な店で放送する。モニターの周りにはニコニコ関連グッズを並べてもらう。


この画像は昔書いた記事用に作ったものです。黒歴史です。

黒字化その65:リモートレコーディング
外出時の写真、動画、音声を高音質・高画質で収録し、ニコニコのアカウントに転送するサービス。極端な例で言うと、ディズニーランドでアトラクションに乗ると帰り際に記念写真を買いませんかというコーナーがあるが、その写真をニコニコ動画のアカウントにデジタル形式で送ってもらったりできる。あるいは観光地でカメラが人間では到底届かない場所に設置されていて、自分やその周りの景色を写真や動画に収めることが可能で、それらのファイルがニコニコアカウントに転送される。家に帰ってからそれらをプレビューし、気に入ったものだけ選択して購入できる(ニコニコポイント)。あとは、例えばレストランやカフェで雑談を録音できる設備がある場合、その録音データをCDに焼くとか、ニコニコのアカウントに転送してもらうとかすれば、気軽にネットラジオができる。

nc2730

黒字化その66:複数アカウントの合併
アカウントを複数持っているユーザーは、プレミアム会員になれば、所持している全てのアカウントを一つに統合できる。

黒字化その67:ニコニ・コモンズ有料チャンネル素材
有料チャンネルに登録しているユーザーのみがダウンロードできる素材。

黒字化その68:お絵かきアプレット動画化・コモンズ登録
ニコニコ大百科でのお絵かきアプレットでの作業過程を、自動的に「描いてみた」動画化するシステムと、お絵かきしたイラストをニコニ・コモンズに直接登録するシステム。

黒字化その69:ニコニコ動画運営チャンネル
チャンネル1は無料で、チャンネル2は有料にする。今までも沢山運営側が投稿した動画があるのにそれらを整理できてないのでそれらをチャンネル1に。夏野氏の講義やニコニコ開発陣によるプログラミング講座などはチャンネル2で有料で配信すればいい。

黒字化その70:ニコニコ動画アジアンイングリッシュバージョン
アジア向けの英語版。アジアには英語のほうが得意な中国系の層が沢山いる。得にシンガポール辺りでは英語が第一ヶ国語として使われている。アジア向けというのは、つまりアジア以外からのアクセスを禁じた英語版。ちなみに、日本版で投稿されている動画を完全にフィルターアウトできる機能を付けて、日本以外のアジア全域から投稿された動画だけが表示される仕組みも用意。コメントも、意図的に日本語表示できなくするとかして、日本版とはまったく別のネットワークを作る(というか日本からアクセス不可にするとか)。本家のアメリカへ進出する前の肩慣らし。広告はとりあえず全てグーグルアドセンスで良いと思う(英語版はクリック単価が異常に高い)。

黒字化その71:Paypal対応
海外からのプレミアムやニコニコポイントの支払いはこれが一番適している。

黒字化その72:匿名プレゼント
アマゾンで購入した商品を特定のユーザーにプレゼントできるシステム。相手の住所やメルアドを知らなくても送ることができ、自分のユーザー名の公開は任意となっている。受け取る側は、プレゼントされる商品を事前に知らされる(この時点で贈る側はまだ購入していない)。贈られても困る商品は拒否することが可能で、贈る側は数種類の商品を提示して、「この中から好きなの選んでください」といったこともできる。事前に贈られてくる物が確認できるし、そもそもアマゾン経由なので、危険物を送られる心配はない。受け取る方はニコニコ側に自分の住所を登録しておく必要があるが、嫌なら私書箱を代わりに使えば良い。アマゾンとの特別提携が必要かもしれない。受け取った後は、プレゼント開封配信などをユーザー生放送で行うなどして、ダイレクトに贈ってくれた人に感謝することもできるので、そういうサイクルというか文化が出来上がれば理想だと思う。ちなみにピアキャストでの開封配信は以下のような感じ。

黒字化その73:プレミアムプレゼント
指定したユーザーをプレミアム会員にすることができる。

黒字化その74:動画チケット
今後アニメやドラマなどのダウンロード販売が始まるとして、一話分を視聴できるチケットをニコニコポイントで販売する。そのチケットは他のユーザーに贈ることができる。

黒字化その75:ニコニコスケジュール
プレミアム限定のスケジュールマネージャー。特定のユーザーが新作を投稿した場合知らせてくれる。カレンダー上に「この動画は明日観よう」とか、「毎週火曜日はボーカロイドランキング」など、スケジュールとマイリスト更新状況を同期できる。

黒字化その76:音声コメント
プレミアム会員機能。動画上のコメントを棒読子に読み上げてもらうことができる。ランダムでピックアップして読み上げてもらうパターンと、特定のコメントをクリックすると読み上げるモードを用意する。

黒字化その77:動画プレーヤー広告を検索結果と連動
検索結果の右側に動画広告を外部プレーヤーで表示する。

黒字化その78:音声広告
ページ上の小さいプレイボタンを押すとラジオでよくあるような音声広告が流れる。横に小さいボタンがあり、押すと広告主のサイトへ飛ぶ。スペースを取らないので、1ページに数箇所貼れる。

黒字化その79:企業間P2P
ヤフーとMSNと提携して、ニコニコ生放送をそれぞれの企業に横流しする。ニコニコ生放送の配信の際、都内の無線LAN(マクドナルドとかJR)とヤフーBBを導入してる場所からの視聴に関してはニコニコ生放送の配信のためのインフラをヤフーが負担する。MSNメッセンジャーからのニコニコ生放送視聴に関してはMSNがその部分を負担する。

黒字化その80:メイキングofニコニコ動画
ドワンゴの社内で行われてる会議を録画する。数ヶ月後、別に公開しても問題ない時期に配信する。有料チャンネルにする。会議の内容はニコニコ動画だけじゃなく、着うた事業やその辺のものも含める。

黒字化その81:コンビニ決済
ニコニコポイントやプレミアム会員登録がコンビニで済ませることができる。

黒字化その82:トップページ動画広告
トップページの一番下に組み込みプレーヤーを設置。押すと動画広告が延々と流れる。外部プレーヤーと違い、コメントできる。コメントはリアルタイムで表示。

黒字化その83:タグリスト
お気に入りのタグをマイリストのように登録できる。タグページのRSS情報をコミュニティ&チャンネルで表示できる。

黒字化その84:ツアーリスト
リスト上の動画の再生開始部分と終了部分を指定してプレイリストが作れる。つまり、作業用BGM系動画の特定の部分だけ選んで再生することが可能。この動画の5分30秒から〜9分20秒まで、そしたら次の動画にジャンプして、7分45秒から8分34秒まで再生…というようなリストが作れる。

黒字化その85:自動ダイジェスト動画メーカー
ボーカロイドランキングのような「動画を引用」するダイジェスト動画が簡単に作れるサービス。

黒字化その86:音声モード
動画の音声のみを表示。音だけ聞きたい場合、動画は配信しなくてもいいからエコノミーモードは勘弁してくれという時に使う。動画を配信しないので、画面は真っ黒になるが、その分トラフィックが節約できる。

黒字化その87:アカンパニービューイング
ニコニコ広場で見ず知らずの人が複数集まって、リアルタイムでお互いに好きな動画をオススメできる機能。数百人規模で同時に同じ動画に飛ぶとかいうことが可能。ユーザー生放送でも同じようなことができるのだが、生放送の場合は配信主がいなければならないが、これはその必要がない。

黒字化その88:ニコニコハウス
ニコニコ広場にてオリジナルのバーチャルハウスを持つことができる。家の中に他のユーザーを招待してチャットすることができたり、特定の動画の音声部分をBGMにしたりできる。家の中の家具にはそれぞれ独自の機能が付いていて、ニコニコポイントで購入できる。アイスペースで言うキャラドルみたいなものも購入することができる。家の外に出るとニコニコ広場なわけだが、数十万人規模のチャットが行われている中、家に遊びに来ないか?と告知することもできる。

黒字化その89:年齢フィルター
書き込まれたコメントをユーザーの年齢に応じてフィルターできる。例えば18歳以下は表示しないとか、50歳以上のみの表示とかができる。投稿者の年齢がバレるとまずいので、投稿者のコメントは自動的にどんな設定でも対象外となる。

黒字化その90:外部ウィンドウ
ウェブサーフィンしながら動画を観たいというニーズに応えて、フレームを使うかアドオンを作るかして画面の隅に動画が表示されるミニウィンドウ的なものを作る。ニュースサイトを読みながら動画を観るのもカジュアルウォッチングの一つだと思うので。

黒字化その91:ニコニコ画像ブラウザ
ちょうどiphoneで画像をブラウジングする要領で、ニコニコ動画のプレイヤーで画像を鑑賞できる。サイズのでかいページでも縮小することなく読める。基本的にコメントは隅にあるボタンを押すことで流れるので、そのページ読む→ボタンをクリック→そのページ対してのコメントが右から左に流れる。一般ユーザーに開放すると違法コンテンツで溢れるので、各出版社に本や雑誌、ライトノベルやマンガのサンプル画像(高画質)を提供してもらう。

黒字化その92:手書きコメント
プレミアム会員限定機能。タブレットかマウスを使って手書きでコメントが書ける。イラストを描くのも可能だが、通常のコメントとは別レイヤーで表示されるので、コメントが被る。デフォルトで手書きコメントの表示をOFFにすれば誰も文句言わないだろう。

黒字化その93:タグのチャンネル化
人気タグはニコニコチャンネルでチャンネル化、あるいはコミュニティ化する。例えば「実況プレイ動画」というタグの最新動画がどんどん表示される。

黒字化その94:MSNチャットログ動画化
MSNメッセンジャーのチャットはログが保存できるが、そのファイルをニコニコ動画にアップすると音楽付きで談話動画が作れる。プライバシー保護のため、自分の名前の部分を設定し直せるほか、相手の名前も「友人A」のように自動変換されたりする。メールアドレスは自動的に伏せられる。URLはニコニコ動画のものなら画面上のボタンをクリックすると飛ぶ。外部URLは表示しない。

黒字化その95:ケータイ生放送
「携帯電話で生放送が視聴できる」というのではなく、ユーザー生放送で携帯電話をウェブカメラとして使えるようにすることで、屋外からの生放送を実現する。

黒字化その96:iTunes、Monstar.fmと提携
メジャーの曲はiTunes。インディーズの曲はMonstar.fmなどのサイトをニコニコ市場に貼れるようにする。

黒字化その97:生放送シンクロ
二つの生放送が行われている状態でお互いをシンクロできる。セッション動画など、色々な文化を誘発することができる。画面に両方の映像を表示するにあたって、ミニスクリーンだと相手の顔がよく見えなかったりすると思うので、右左で縦長のダブルスクリーンモードや、横長のダブルスクリーンモード(鍵盤を映すときとかはこっちが良い)を用意する。

黒字化その98:ニコニコサイトジャック
トップページで特定のチャンネルの動画だけ表示するという状態をサイトジャックと呼ぶことにして、それを有料でチャンネル開設している企業に販売する。

黒字化その99:ユーザーレベル
ニコニコ動画の利用頻度に応じて、経験値が増える。トップページのデイリーアクセス、ニコニ・コモンズへのデイリーアクセス、公式チャンネル動画の視聴、広告クリック、ニコニコポイントの購入、ニコニコプレミアム会員の登録、それらに応じた経験値をユーザーに与える。経験値が一定の数値貯まると、レベルが上がる。レベルが上がると二つの特典が手に入る。一つは有料チャンネル登録の割引チケット。もうひとつはニコニコバッジ。


黒字化その100:ニコニコバッジ
ユーザーレベルが上がる度にもらえるバーチャルバッジ。絵柄はニコニコ動画に関連した内容で、それに関連したニコニコチャンネルにこのバッジを所持している状態でアクセスすると特典映像を観る事ができる。ニコニコバッジは売ることで経験値と交換できる。

nc5050

おまけ

黒字化その101:ニコニコフェスタ
ニコニコ動画が主催する、同人誌即売会ライブコンサート、シンポジウムが合体した大型イベント。これの説明には単独記事を用意したのでそちらを読んで頂きたい。現在準備中。


あとがき
ニコニコ動画(ββ)の初日に公開しようと思ったら、ユーザー生放送が面白すぎてこんな時間になってしまった。アイディア101〜150は来月発表予定。皆さん良いお年を。

ニコニコ動画を黒字化する50の方法

はじめに
まず、本当に50個あるから長いので注意しておく。時間が無い人はサブタイトルだけ目を通してみて、気になった部分があったらそこだけ読んでみてくれればと思う。黒字化の方法を考える上で、どのような手法が黒字化に繋がるか、カテゴリー分けしておく。基本的に増やすべきもの、減らすべきもの、そして何も無いところから新たな価値を生み出す「作る」べきものに分けてみた。

  • 増やす:アクセス、無料・有料会員、広告枠、企業提携、プレミアムのメリット
  • 減らす:経費、無駄なトラフィック、問題
  • 作る:ソフトウェア、サービス

これから説明する色々なアイディアは上記のいずれかだったり、組み合わせだったり、種類は様々ではあるが、趣旨は上記のそれだということを前提にしておいてほしい。(追記:全ての提案を実行しないと黒字化にならないと言っているわけではない。実行したからといって黒字化を保障するものでもない。)

写真素材をニコニ・コモンズからお借りしました。事前の画像に関してはコメント欄をご覧ください。

黒字化その1:P2Pでニコ生を観るソフトウェア

ニコニコ動画のコンテンツは基本的に、P2P配信すると権利者が削除してもそのままリレーされてコントロールが効かなくなる。しかしニコニコ生放送の場合、放送しようとしているコンテンツが商業価値の無いタイプのもの(DVD販売しないもの−例えばインタビューやトークとか)であれば、権利者との相談次第でP2P配信できるだろう。P2Pソフトウェアをユーザーにダウンロードさせて、インストール後にポート開放に関する設定をソフトインターフェイス上から操作できるようにする。で、観るときはポートを開放しないと観れないようにする。基本的にこれでニコニコ生放送の視聴者数の上限が無くなることになる。現在使われているウェブブラウザから観るニコ生プレーヤーに関しては、需要がなくなるわけではなく、アニメの先行視聴(権利関係で厳しい場合)や意図的に視聴者数を制限したいときに使い、場合によっては一部、あるいは全員に有料課金をするなどして使い分ける。反感を買うか判らないが、このソフトのインストール時にグーグルかヤフーツールバーを任意でインストールされるようにすれば、それを収益源にすることもできる。
コモンズID:nc6392

黒字化その2:非ログインユーザーの動画視聴を可能に

運営の立場になって考えれば、これをやることでユーザーが増えないと話にならない。やるなら徹底的にいじわるな制限を付ける。混雑していない時間帯のみでの視聴、コメント不可は大前提で、例えば動画は基本的に半分までしか観れなくして、全部観たいなら登録必須にする。トラフィックの無駄を削減するため非ログイン状態で動画ページを開いた場合は、「再生」ボタンを押さない限り動画のダウンロードが始まらないようにする(ログイン状態の場合は再生を押さなくても動画がダウンロードされるのが今の仕様)。こうすることで興味本位で敷地に入った客が動画のフル視聴したいが故に登録する。
コモンズID:nc1816

黒字化その3:ユーザーのサイトにニコニコ動画の広告を貼ってもらう
ニコニコ動画に掲載されている広告をユーザーが自分のサイトに貼れるようにする。ユーザーは引き換えに、例えば動画説明文の編集の際にそのページのリンクやバナーを張ることが可能になる。ユーザーニコ割は現在ニコニコの敷地内のページにしかリンクできないが、外部サイトにニコニコ動画の広告が貼られている場合に限って二ワンゴがそのリンクを許す。広告をユーザーが撤去したら自動的にリンクできなくなるように広告コードの検出をサイトに飛ぶ際に自動で実行するとかすれば、多分成り立つ。単純に広告表示範囲が増える。

黒字化その4:ユーザーのサイトのバナーを動画ページに有料で掲載

動画投稿者じゃないユーザーの中で、ブログ等々を持っている人は多いはず。趣味のブログやサイトのバナーをニコニコ動画に貼ってアクセスアップを狙いたいというユーザーはいると思う。しかし、広告枠は基本的に企業向けなので一般のユーザーには払えない。そこでプレミアム会員限定で、会員一人あたりひとつの動画に広告バナーを掲載できるようにする。簡単に言えば例えば「メルト」という作品の動画のページにあなたのサイトのバナーを掲載できる。複数の動画にバナーを掲載したい場合、ニコニコポイントを100〜200ポイントほど購入してその上限を増やすことができる。バナーの位置はグーグルアドセンスの下でもどこでも良い。掲載したいページに複数の広告が登録されている場合、ローテーション方式で表示される。人気のあるページほど広告が多く掲載されるから、人気が出そうな動画を誰よりも先見つけることで、広告効果を拡大することができる。プレミアム会員の増加、広告掲載上限を購入する際にニコニコポイント経由で収益がある。
コモンズID:nc2268

黒字化その5:ネットカフェからのアクセスはプレミアム会員モードに

二ワンゴが全国のネットカフェと提携する。一般のアカウントでも、ネットカフェからログインした場合は一部を除いてプレミアム会員の特権を体験することができる。ニコニコポイントでプレミアム会員料金を払えるようにして、ニコニコポイントのプリペイドカードをネットカフェで販売する。
コモンズID:nc6685

黒字化その6:ニコニコレストラン

ニコニコ市場でのピザの存在は場違いのような気がしてならない。出前が可能なレストラン・ファーストフード店と提携して、それらのアフィリエイトコーナーをニコニコ市場ではなく「ニコニコレストラン」というセクションを作ってそこにまとめる。提携店のメニューなどを動画ページ下の市場に貼れるようにしたり、「@ピザ」のようにコマンドで飛べるようにするのも良い。とにかく本やCDとは別の場所に集合させたほうがいい。提携する店だが、ピザ以外に寿司、バーガー、ラーメン、カレーなどなどデリバリーが可能な店と直接あるいはASP経由で提携する。
コモンズID:nc2269

黒字化その7:カスタム動画投稿コーナーのホスティングサービス

外部企業サイトが独自の動画投稿コーナーを製作したい場合、二ワンゴがそのシステム製作や動画のホスティングなどを引き受けるサービス。公式動画チャンネルとは違い、ニコニコ動画とは仕組み的には切り離す。ただし、使うのはニコニコ動画のサーバー。企業向けサービスとして、例えば動物園が公式サイトに動画投稿コーナーを作りたい場合、二ワンゴがそのサイトに適した動画プレーヤーのデザインや機能開発を行い、動画のホスティング・メンテナンス・監視などを代行する。そのサービスプランをテンプレ化して、企業側が独自にシステム開発するよりも低価格でそれを実現するサービスとして売り込む。
コモンズID:nc803

黒字化その8:ニコニコ留守番電話
プレミアム会員の機能としてアップロードした音声や動画を特定のメールアドレスに送り、受け取ったユーザーはニコニコ動画の会員でなくても視聴できるサービス。ビデオメッセージや留守番電話のようなことができる。

黒字化その9:ニコ生テレビ電話
ニコニコ生放送のサーバーをプレミアム会員に開放して、ユーザー対ユーザーで両方がチャット、片方・両方が音声、片方・両方が動画のようなバリエーションのコミュニケーションができるようにする。1対1、あるいは1対複数でリアルタイムでのコミュニケーションを相手にメールアドレスを公開せずに実現する。
コモンズID:nc1845

黒字化その10:個人チャンネル
公式動画の中にはチャンネルページが設置されてるが、近い物をプレミアム会員の登録者にも作れるようにする。RSSなどを登録可能にして、外部ブログとの同期も可能にする。

黒字化その11:ニコニコボード

プレミアム会員専用のマルチ機能型掲示板。画像や動画の貼り付けが可能、そしてスレッド形式。一般ユーザーが書き込めないが短いコメントは残せる。スレッドの各レスポンスの下の部分に黒いバーが用意されていて、チャットのように書き込む。再生ボタンを押すとそのレスに対してもコメントが右から左へと流れる。一般ユーザーとプレミアムの格差を作り、同時に全員が楽しめるサービスを目指す。
コモンズID:nc3565

黒字化その12:生放送でコンテンツを先行有料配信
無料で公開する予定のコンテンツを、有料で先行生放送する。無料公開が待てないユーザーは金を払う。例えばCandy Boyの最新話を有料で生放送する。無料で観たいユーザーは無料公開を待てばいい。


黒字化その13:ニコニコポイントのプリペイド化・トレーディングカード

ニコニコポイントのプリペイドカードをコンビニやPC店で販売する。カードの絵柄を複数用意する上で、ai sp@ceのキャラクターやがくぽなどのイラストを使用することで、トレーディングカードとして、ある程度付加価値を付ける。単純にポイントを購入しやすくなる。
コモンズID:nc5997

黒字化その14:有料チャンネル・有料動画
チャンネルに有料登録することでチャンネル内の動画が見放題になるパターンと、動画単位で購入するパターンで収益を得る。

黒字化その15:ニコニコブログ
プレミアム会員専用のブログ。ニコニコ動画内のサイトという位置づけなので、外部のブログではあり得ないメリットや機能を用意する。

黒字化その16:ニコニコミック

同人ショップと提携して、同人作家はオリジナル漫画(全年齢向け)をアップロードできるようにする。同人作家にとっては宣伝になる。ユーザーはコマ単位でセリフをアフレコしたり、気に入ったコマを選んで色を塗ることができる。作者が許可すれば漫画を自動的に動画化することができる。アフレコされている場合はどのユーザーがアフレコしたバージョンを適用するか選べる。広告枠は、実際の漫画雑誌に近い形式にしたりする。
コモンズID:nc3778

黒字化その17:ニコニコ動画インタビューの書籍化

ITMediaを中心に色々な所でニコニコ動画開発陣のインタビュー記事が存在するが、それらを集めて書籍化して売るのも手だ。IT業界にとってはニコニコのノウハウや思考方式は学びたいものがあるだろう。インターネットで記事を読むのが苦手な層にも届く。過去と現在のスタンスの変わり様を見比べる上でも価値があると思う。ひろゆきへの印税は差し押さえられるのかもしれないので慎重に。
コモンズID:nc4414

黒字化その18:ニコニコマガジン
全ユーザーに月に一回メールで配信するPDFマガジン。インタビュー記事やニコニコの機能や動画の紹介などで組み立てる。PDF形式なので、リンクをクリックすると実際にその動画ページやサイトに辿り着けるようにできる。広告枠も、実際の雑誌広告のような要素を取り入れた上でWeb広告と融合する。1000万人に配られる無料マガジンということをアピールして広告掲載を各企業に呼びかける。内容の構成を半分くらいユーザーアンケートで投票してもらって、実際ユーザーが参加できるシステムがあれば面白い。


黒字化その19:ニコニコライブコンサート

ニコニコの歌ってみたで活躍するユーザーや初音ミク関連のクリエイター達を招いてライブイベントを定期的に行う。ニコニコ生放送でそれを中継する。DVDなども販売して形にする。DVDにはコメントON・OFF機能をつけて、ライブ中継の時のコメントを観返すことができるようにする。
コモンズID:nc5651

黒字化その20:動画保持制限
半年間一度も再生が無かった動画は格納庫に保存されるようにする。投稿者はその後三ヶ月間の内にその状態をキャンセルして一般の状態に戻すことができる。その間に投稿者が何も対応しなかった場合、動画は削除される。警告メールは格納庫に入る直前と削除する直前に送られる。

黒字化その21:外部プレーヤー広告
外部プレーヤーが再生する際に、動画広告やフラッシュ広告を冒頭と動画再生終了時に流す。新しい広告枠となる。ニコニコ動画内では基本的にこの広告は適用しない。

黒字化その22:QRコード広告
公式動画の動画再生終了時に関連モバイルサイトに誘導するQRコードを表示する。

黒字化その23:ニコニコグッズ
色々な同人イベント・IT関連のイベントなどに出展して売れるだけ売る。二ワンゴのぬいぐるみ、ひろゆきや開発陣のプロマイド、限定CDやサイン入りの何とかなど、とにかく売れる要素があるものは作って売る。

黒字化その24:ニコニコシャウト
プレミアム会員限定機能。動画ページのニコニコニュースが流れている部分に一言コメントを流すことができる。このコメントはニコニコ全体に表示される。プレミアム会員一人につき一ヶ月に一度だけこれが試せる。それ以上やりたい場合はニコニコポイントを買って一ヶ月あたりの実行回数を増やすことができる。これはニコニコニュースに混ざって表示されるのでニコニコニュースに代わるものではない。ちなみに表示形式は今のニコニコニュースのそれに近いものにする。

黒字化その25:有料レコメンド
プレミアム会員限定機能。指定した動画の再生終了後に表示される右側のおすすめ動画一覧だが、この最上部の枠を使って指定した動画をオススメできる。プレミアム会員一人につき一ヶ月間指定した動画でこれが実行できる。複数レコメンドがある場合はランダムに表示されるが、基本的に元動画の内容と関連性が高いものが優先して表示される。

黒字化その26:ニコニコフラッシュゲーム
メダルゲームの「ながらゲーム」ではなくて、キチンとしたものを有料・無料配信する。ゲーム自体はネットで独自のフラッシュゲームを製作している人物に話を持ちかけて公式配信するのも良いと思う。

黒字化その27:ニコニコパスポート

特定の店舗で買い物する際このカードを提示すると、割引などの特典が付く。イベントなどでこれを提示すると無料で入ることができたり、何かの条件を満たすとニコニコポイントが貰えたり、リアルで行った行動がニコニコのアカウントに影響が出るようにする。
コモンズID:nc4814

黒字化その28:ai sp@ceのイントールディスクを販売
ai sp@ceのイントールディスクをニコニコポイント1000円分付きでアマゾンや同人ショップで販売する。

黒字化その29:コメント付きDVD
ニコニコ発のアニメのDVDに、無料公開時のコメントを収録して、ON・OFFで観覧できるようにする。

黒字化その30:OpenID
ニコニコ動画のアカウントを使って他のサイトにログインできるようにする。OpenID目的でニコニコ動画に登録する層が生まれる。

黒字化その31:ニコニコ募金
アフリカの子供たち等々にニコニコポイントを使って募金できる。運営は送金手数料の5%を受け取る。

黒字化その32:ニコラボ

今自分がこのブログで書いているアイディアを、ニコニコ動画内で紹介できたらどれだけ良いだろうか。なぜはてなダイアリーニコニコ動画への提案を書かなければいけないのだという風に思っているので、アイディアを提供・管理する場所を作ってほしい。はてなアイディアに近いものが理想的。そこでユーザー同士で議論して、改良していく。大きなアイディアが実現した場合はお小遣い程度で良いのでニコニコポイントあるいはプレミアム会員をプレゼントしてほしい。
コモンズID:nc3839

黒字化その33:ニコニコ公式チャンネル@Youtube
敵地に潜り込んでユーザーを持ってくる。配信する動画はニコニコ動画の魅力を伝えるものを中心にする。海外ユーザーの誘導にも有効的な方法。

黒字化その34:ニコニコアップローダ
スケジュールを組んで指定した時間に動画アップロードできるソフトウェアをプレミアム会員限定で提供する。アップロードするアカウントがプレミアムでなければ機能しない。複数の動画を予め説明文含め用意しておき、一括でアップロードできる機能や、アップロード終了時にパソコンを自動的にシャットダウンする機能などを付ける。収益はヤフーツールバー経由で。

黒字化その35:タイトル翻訳機能
動画のタイトルをユーザーに日本語から他の言語に訳してもらう。結果的に外国のサーチエンジンにも引っかかるようにすることで海外版のアクセスを増やす。

黒字化その36:ニコニコサーバーレンタル
プレミアム会員は自分のアカウントの残りスペースを利用して広告なしサイトを所持することができる。PHPなどを利用したい場合は追加料金をニコニコポイントなどで払う。ニコニコ動画の外部プレーヤーを一般のHTMLにも貼れるのが最大のメリット。

黒字化その37:ニコ生アンケート
ニコニコ生放送の待ち時間を利用してアンケートに答えさせる。市場調査関連の企業と提携するのが前提。アンケート一回につきユーザーにポイントを還元する方法もあるが、それに関しては慎重に。

黒字化その38:ニコ生広告
ニコニコ生放送の待ち時間は基本的に真っ暗な状態。この時間を利用して動画広告を配信する。

黒字化その39:合計転送量制限
同じIPからの一日あたりの動画のストリーミング転送量を制限する。基本的に手当たり次第ツールを使ってダウンロードしている層からの負担を軽減するために適用する。転送量制限は基本的に24時間動画を観続けても足りるくらいのそれにする。
コモンズID:nc3362

黒字化その40:ポイント交換
ニコニコポイントとその他のポイントサービスとの互換性を確立する。基本的に交換する対象がニコニコポイントになるようにする。その逆はクレジットカードの現金化に繋がる可能性があるので無理。

黒字化その41:クリエイターコンテンツ販売
チャリティー運動の要素を混ぜて、クリエイターが有料で自分のコンテンツを販売できるサイトを作る。売り上げの一部は募金として恵まれない人たちに渡る。

黒字化その42:アーケード実況

SEGAなどと共同でシステムを開発し、アーケードゲームのプレイ時にプレイ動画を録画できるようにする。マイクセットも用意されて、実況プレイも可能にする。ゲームメーカー側が譲歩できないネタバレシーンは基本的にカットされた状態で、DVDに動画を焼いたり直接ニコニコ動画にアップロードすることができる。
コモンズID:nc7660

黒字化その43:ニコニコブックマーク
なんとかして復活してほしい。自分が想像しているニコニコブックマークは、前のようなポストイットだらけのものじゃなくて、マウスでダブルクリックするとそこにコメントが可能で、マウスを押したままにすると周りが半透明になってのその部分に関しての過去のコメントが右から左にニコニコ動画のように流れる方式。マウスの位置を時間軸にするというのが趣旨。

黒字化その44:投げ銭
ユーザーはニコニコポイントでメダルを買って投稿者にメダルを贈ることができる。メダルの使用範囲はメダルゲームや機能追加などに留める。運営が公式に認定したクリエイターは、ニコニコポイントでの投げ銭を受け付けることができる。メダルもニコニコポイントも現金化はできないが、ニコニコポイントのほうが価値があるものと交換できる。

黒字化その45:ニコニコアフィリエイト
自分のサイトにニコニコ動画の広告を貼ることによってクリックごとにメダルを受け取ることができる。メダルは換金できないのでニコニコ動画内で消化するしかない。メダルの用途の拡大次第では受け入れられるモバゲータウン式モデル。

黒字化その46:ニコニコDVDプレーヤー
買ったDVDのASINコードなどを記入するとメッセージサーバーと同期して、他のDVD購入者とコメントを共有できるDVD再生ソフト。過去ログを観るにはプレミアム登録必須にしたりすることで格差を生み、プレミアム会員登録増加を狙うと同時に権利問題の解決のひとつの手段として成り立たせる。

黒字化その47:ニコニコメール

メールアドレスを持っていない層がニコニコ動画に登録したい場合を考えて、無料で登録できるメールアカウントを用意する。プレミアム会員の場合は、例えばメール本文にニコニコ動画のURLがある場合、ページを移動せずにその場で外部プレーヤーを起動させることができたり、匿名でニコニコユーザーにメールを送ることができたり、色々メリットをつければ良い。
コモンズID:nc5294

黒字化その48:プレミアム会員先行ベータテスト
今現在ニコニコ動画の新プレーヤーが開発段階でありながらプレミアム会員にベータテストさせているが、こういう新機能のベータテストをもっと増やすことで、ユーザーの意見を聞きながら開発できる。これで無駄な労力を削減できるし、ユーザーの意見を聞いた上で最終的に発表するわけだからユーザーからもリスペクトされる。おまけに新しいもの見たさにプレミアム会員に登録するユーザーも現れると思う。

黒字化その49:ニコニコマップ

プレミアム会員限定サービス。バーチャルホワイトボードに、自由に線を引いたり文字を記入したりできるほか、動画サムネイルや外部プレーヤーも表示可能。マインドマップ+動画をイメージすれば解りやすいかもしれない。市場のアフィリエイトリンクを貼ることもできるようにする。ユーザーにあえて真っ白なスペースを与える。可能性はユーザー次第。
コモンズID:nc4445

黒字化その50:ニコニコテレビ

はてなには少し前までRimoというサービスが存在した。Youtubeの動画を垂れ流しで観ることができるサービスだった。こういうのはどうだろう。ニコニコ動画で同じように複数のチャンネルを設けて、コメントサーバーも生放送のそれを使ってリアルタイムにすることで、テレビに近い感じのサービスが確立するかもしれない。イメージとしては、ニコニコテレビに足を踏み入れるとまずチャンネルを選ぶよう要求される。仮にゲームのチャンネルを選んだとしよう、いきなりとある実況ゲーム動画が途中から再生される。コメントはすべてリアルタイムなのでそれなりに盛り上がっている。皆同じ動画の同じシーンをその瞬間に観ているのだ。動画自体は随分前にアップされたものだが、コメントがリアルタイムなので生放送のような感覚を味わうことができる。これはニコニコ生放送は再生している動画もリアルタイムで撮られていないと生放送として成り立たないという固定概念を覆すもの。ニコニコ動画の過去の動画を、リアルタイムのコメントで観ることでまったく違う感覚を味わえる。それがニコニコテレビというサービス。
コモンズID:nc3042

最後に
本当は100個ぐらいリストしてみたかったのだが、今はそんなに思いつかない。とりあえず長い文章を読んでくださって本当にお疲れ様です。

ニコニコ生放送でニコ動は黒字化できる

ニコニコ生放送とは
以下ニコニコ大百科より引用

ニコニコ生放送は、リアルタイムで配信する動画に、通常のニコニコ動画と同様にコメントをつけて楽しむことができるサービスである。

ひろゆきこと西村博之氏とニコニコ動画開発者の戀塚昭彦氏のクリスマス対談会に端を発し、現在までにユーザーとのゲーム対決、人気アーティストの出演、映画の試写会等が配信されており、そのコンテンツは多様である。

出演者とのコメントのやり取りが基本的な楽しみ方ではあるが、配信者も同時に何十列ものコメント群に絡むことなど到底できないため、時には関係ないコメントでコメント欄が埋まったり、ただのチャットと化す場合もある。

最近、運営が最も力を注いでいるサービスの一つである。
それにより、かなり盛り上がるようになってきた。

満員の状態で入場すると「生放送が見れなかった人のための動画」の動画に自動的に飛ばされる。

なぜニコニコ生放送を利用するべきか
ニコニコ動画の一番の特徴はコメント機能であって、時系列で表示されることによってリアルタイムでコメントがされているような疑似体験ができる。しかしニコニコ生放送の場合、コンテンツは基本的に未公開のもので、コメントもリアルタイムである。ニコニコ動画の普通の動画を視聴する場合とは似てるようで違う。その部分だけでも付加価値があると言える。コンテンツの価値を上げる仕組みを用意できれば、アニメは無料が当たり前だと思っている層も金を出すと読んだ。以下具体的なそれを提案する。

時間差から生まれる価値
無料で配信するコンテンツであっても、それを先行で視聴できる手段を作る。ユーザーがそのコンテンツの価値を知っているのなら、先行配信の価値に見合った対価を支払うはず。無料コンサートチケットの先行予約券に価値が生まれるのと同じことである。コンテンツを無料配信する際、ニコニコ生放送で先行有料配信することで、ある程度の資金が回収できると考える。現在ニコニコ動画で配信されているコンテンツで、一番この方法に適しているのはアニメとラジオだと考える。まずアニメコンテンツだが、以下の3作品が現在定期配信されている。

ペンギン娘 はぁと

Candy boy

天体戦士サンレッド

リアルタイムの反応によって生まれる価値
上の2作品にはラジオ番組も用意されている。各作品本編は10分程度で短いので、ラジオ番組も最新のものを生放送で公開録音するなどして、本編とラジオを合わせて30分程度の番組に組み立てる。基本的に前半・後半という構成になる。ラジオ番組でリアルタイムの反応がコメントを通じて起きる。そこに価値が生まれる。

市場調査の場としての価値
無料で生放送する場合は、市場調査関連の会社と組んでアンケートを提供してもらい、ユーザーと出演者が同時にそれに答えていく方法を推薦する。番組のコーナーと収益方法を連動することで上手く両立させるのだ。市場調査のアンケートは普通2〜6分の調査で一人あたり3〜10円ぐらいの金が動く。数万人規模の調査が同時に行えるのはニコ割りアンケートか、ニコニコ生放送中しかない。運営はアンケート一回あたり20万〜50万の収益を確保することができると予想する。番組内のコーナーと連動するのも良いし、番組開始前の待ち時間の間にユーザーに暇つぶしとして協力してもらうのも良い。広告収益以外での収益源の一つとして重要な分野だと考える。

広告枠としての価値
ニコニコ動画は、ADOBE FLASHの技術で動いているので、基本的にSWF形式の動画とは相性が良い。ニコ割りである時報でも多様される。ニコニコ生放送で広告枠を作るとすれば、普通の動画視聴ページに入れることができない種類の広告を選ぶべきだ。以下のようなアニメCMはSWF形式で配信できるので、回線の負担はFLVやMP4動画よりは軽い。

ニコニコ生放送は、メッセージサーバーだけなら常時開放していても問題ないはずだ。動画が配信されていない状態でメッセージサーバーが開放されると、ユーザーはそこをチャットルームとして利用する。先に述べたアンケートや、上のような動画CMを流す機会はいくらでも存在する。チャットとして利用しているだけなら、動画CMを観ている最中でも雑談を続けられるし、広告自体がコンテンツ化する可能性もある。しかも広告はSWFなので回線負担は最小限に留めることができる。

ツールとしての価値
ニコニコ生放送を将来的にプレミアム会員のようなユーザーに開放するというのは、ある程度想定されていることだろうが、現段階では同時視聴数に限界があるので無理なようだ。MSNメッセンジャーのウェブカメラの映像がそのままニコ動で配信される仕組みなど、提携によってマイクロソフトに一部トラフィックを肩代わりしてもらう方向で進めたほうが良いと思う。実況動画などは著作権的に問題があるかもしれないので色々考える必要があるが、ピアキャストの文化をニコ動に取り入れることができれば、新たなプラットフォームが出来上がる。


まとめると

  1. アニメなどの新しいコンテンツを無料配信すると決めている時は、生放送で先行有料配信する。
  2. ニコニコ生放送開始前の15分程度の待ち時間を利用して広告やアンケートを流すことでそれを収益源にする。
  3. ニコニコ生放送のメッセージサーバーを常時開放して、チャットルーム化する。その際定期的にFLASH系動画広告やアンケートなどを流す。
  4. 将来的には有料でユーザーにニコニコ生放送を利用できるようにする。

ということである。

ニコニコ動画の新機能「ニコニコポイント」の使い道


ニコニコ動画(秋)発表会で公開しました『ニコニコポイント』が、本日より始まりました。「ニコニコポイント」とは、ニコニコ動画内やその他のサービスの有料コンテンツに利用することのできるポイントシステムの名称です。そして対応第1弾として、2つのサービスが登場!!1つ目は本日開始の『ニコニコメダルゲーム(仮称)』、2つ目は本日正式オープンの『ai sp@ce』。ニコニコポイント及び、2つの対応サービスについて特設ページでご案内していますので、ぜひチェックして下さい!!

画像はニコニコ動画トップページから、文章はニコニコニュースから引用しました。
参照リンク

8月の発表から二ヶ月、ついにニコニコポイントが開始しました。
この記事では今後どのようにこのシステムが利用されるかを考えていきます。
記事の本編では敬語を使いませんのでご了承ください。


■はじめに
ニコニコ動画が新しく発表した課金システムであるニコニコポイントは、現在(08年10月)二つのサービスに利用できる。ひとつはドワンゴが提供するセカンドライフ的なサービスである「ai sp@ce」、そしてもうひとつはニコニコメダルゲームとなっている。

ai sp@ceとニコニコメダルゲーム
ai sp@ce内ではニコニコ動画アバターを通して観れるようになっている。

ai sp@ceではゲーム内アイテムをニコニコポイントで購入可能になっており、ニコニコメダルゲームはニコニコポイントをメダルに換えることで遊ぶことができる。ゲームで勝つとメダルが増えるので、そのメダルを使って他のゲームを遊ぶことができる。

参照リンク


■今後の使い道
ニコニコポイントは今後ニコニコ動画及びドワンゴから発表されるサービスや機能で使用されることが予想される。ここでは、どのような機能やサービスをこれからドワンゴが発表したら良いか、そして依存の仕組みの中でどのようにニコニコポイントを払うだけの付加価値を生むかを考えたいと思う。

ニコニコ動画の基礎的な機能
以下の部分を需要に応じて増したいユーザーのためにポイントを使って販売する
プレミアム会員に登録しているユーザーも対象内(追加料金でさらに増やせるという趣旨)
逆に一般会員がプレミアム会員に登録せずに、ほしい部分だけ購入する可能性も考える

■新サービス・機能

投げ銭機能
これに関しては以下の二つの記事で沢山書いてきた。是非暇な時読んで頂きたい。

ただし今回は考えが変わった部分がある。ニコニコポイントはメダルに換えることができることに注目して頂きたい。これは今のところゲーム以外に用途は無いが、趣旨としてゲームを通じて増やせるものである。これがユーザー間で投げ銭されても、用途がニコニコポイントとは別の範囲内に留まる。よって、仮に著作権的にアウトな動画製作者にこのメダルが投げ銭されても、ほとんど害は無いと考える。

ニコニコポイント自体も投げ銭できるようになるのが好ましいが、これはアップロード者の動画のオリジナリティーが証明されなければ話にならない。運営側が電話などで身元確認したクリエイターにだけこの特権を与えるべきだと考える。その際、アップロードされている作品の著作権の処理などを運営が代行するだけの覚悟が必要である。勿論、それを通じて色々な会社とパイプを持つことも可能になるのだから、メリットは沢山ある。理想は投げ銭自体は全てメダルで行い、審査を通ったクリエイターだけがそれをニコニコポイントに交換することができるというシステムだ。勿論ニコニコポイントではなく、交換するのはなにかの権利であっても良いかもしれない。

ニコニコポイントは、現金化出来ないほうが運営にとって好都合だ。現金化には多大な手間が発生する上、クレジットカードの現金化に利用される恐れがあるためである。購入されたポイントは、全てニコニコ動画とその関連サービス内で消費されることでドワンゴの収益拡大は確実なものになる。

以下のイメージは前回提案した「タグ」を利用した投げ銭システム


■カラオケ・ゲームセンターから直接投稿

  • カラオケボックスなどに、据え置き型の専用カメラとディスプレイ端末を設置。カメラの前に立って歌う姿を撮影し、ディスプレイ端末で確認できる。
  • ディスプレイ端末から動画をサーバにアップロードし、携帯サイト「UGA着メロ工房」経由で携帯電話に有料(1回210円など)でダウンロード可能。携帯電話で再生したり、着うた・着ビデオに設定できる。
  • 画像 カラオケボックスなどに置いた専用カメラで撮影する
  • 携帯に動画をダウンロードした利用者は、その動画を無料で動画サイト「GyaOうたブロ」に投稿することもできる。年内には「ニコニコ動画」や「モバゲータウン」への投稿にも対応する予定だ。動画をDVDに書き出すサービスも有料(1050円から)で提供する。
  • UGAの端末を設置した全国の200〜300カ所のカラオケボックスなどで利用できる。今後は、撮影したカラオケ動画にお笑い芸人やタレントなどの動画を合成するサービスを始める予定だ。

参照リンク

今後このように、街中に設置される専用の機械で何かの動画を録画して動画サイトに直接アップロードするというサービスが増えると考える。ご存知の通り、パソコンのスペックや機材は誰もが揃えられるわけではない。専用の機械や施設を利用すれば、マイナーな層が動画のアップに参加するのを促進することができるはずだ。以下が今後そのような展開が期待される施設:

  • カラオケ(上記参照)
  • ゲームセンター(アーケードゲームのプレイ動画や実況動画などの直アップロード)
  • ネットカフェ(ネットゲームのプレイ動画を、ネットワークレンダリングをして直接アップロード)
  • カフェ(ネットラジオが収録できる設備が搭載された喫茶店など)
  • 観光地(設置されている固定カメラで人間では不可能のアングルから自分を撮れるサービスなど)

これらの施設とニコニコポイントのアカウントを連動することによって、現場で現金を使わずにアカウントから差し引く形で支払うことも可能性としては有効だ。

■外部サイトの決済システム
簡単に言えば個人サイトレベルでも決済できるように、ニコニコポイントをPaypalのように使用するという提案。ドワンゴは手数料で儲けることができる。企業サイトと提携すれば、クレジットカードがデフォルトだったサービスでも、ニコニコポイントを通じて携帯で払うことができるようになる。

■ポイント交換
ポイントサイトとのポイント交換については前回述べた

プリペイドカードのトレーディングカード
コンビニで気軽にニコニコポイントが買えるように、プリペイドカードを販売する方法。ちなみにせっかくカードにするのだから、付加価値を加えたほうが良いと提案して、熱くなってゲームシステムまで考えてしまった記事はこちらから

ポテトチップスのおまけという馬鹿げた方法を考えたこともあった

■有料アニメ

あと、もうひとつはニコニコ動画の収益だけでなく、コンテンツホルダーのかたがニコニコ動画を通じて直接に収益をあげられるような仕組みをつくりたいと思っています。
具体的には公式コンテンツの一部で有料配信をおこなうことなどを検討しています。
ひとつの動画を1週間見る権利を購入するパターンと、1ヶ月単位で特定の動画が見放題の有料チャンネルなどつくるパターンを考えています。

ニコニコ動画開発者ブログから引用

これとポイントで特定の話数だけ購入するとか色々なオプションが用意されていれば、色々なニーズに応えることが出来ると考える。

最後に
ニコニコポイントはニコニコ動画の黒字化をのための最後の手段のような気がします。これが成功するかどうかで、今後のネットサービスのあり方は大きく変わるでしょう。今後もニコニコ動画の発展順調であることを祈ります。