ニコニコ動画の未来の姿を全力で想像してみた

今回は自分のイメージする未来のニコニコ動画をあまり提案口調じゃない手法で提示してみたいと思う。妄想、空想、イメージ、今自分の頭の中に見えるものは映像だ。それを文字にしていく。あたかもすでに実現したかのような説明方式になるので注意。これらはただの妄想である。

ニコニコ動画(未来)


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音楽
家に帰るとパソコンを起動させ、ブラウザを開いた。自分の好きなアーティストがその日に新アルバムを発表するので公式サイトで試聴するためだ。試聴した。サイトになにやらリンクがある。全楽曲のカラオケファイルがニコニコモンズという所で配布されているらしい。自由にユーザーが歌ったものをニコニコ動画というサイトに投稿可能で、公式でボーカロイドバージョンも配布されている。MP3を全曲ダウンロードしてみた。初音ミクというボーカロイドを使用しているらしいが、声が高いのに本家と同じキーで歌うもんだからなんからしくない。でも、曲の全体構造は把握できる。十分参考になるし、本家とこの配布されているバージョンとでは伴奏の厚さなどが違うらしい。まぁお試しということなのだろう。コーラスもアーティストの声じゃなくて初音ミクで作ってある。

そして、ユーザーが自由に利用できるということで数件これらの楽曲を利用している動画を見かけた。カラオケファイルをBGM代わりに使っている動画もある。もちろん動画ページの下にはiTunes、アマゾンのアフィリエイトリンク、ドワンゴによる着うた/フル、そしてユーザーによる「歌ってみた」音源の販売リンクがある。もちろんこれらの曲はJASRAC登録曲なのだが、ドワンゴがその変は頑張ったらしい。おそらく著作権処理の仕方は着うたと同じ要領なのだろう。ユーザーの「歌ってみた」音源は、売り上げの50%がレコード会社に行き、残りの50%はJASRACの分を差し引いた形でドワンゴが受け取っている。じゃあ「歌ってみた」を発表したユーザーに何のメリットがあるかというと、レコード会社に所属する有名なプロデューサー、アレンジャー、作曲者、作詞者、原曲を歌っているアーティストなどから直接メッセージや感想、アドバイスをもらえるということらしい。なるほど、金銭を受け取るよりもプロのアドバイスとかの方が価値があるということか。ちなみに曲によってはあまりにも多くの二次創作作品が販売されているので、どうしても売り上げ上位のものが優先されてしまうらしい。「歌ってみた」音源は、ニコニコポイントというニコニコ独自の有料課金システムで購入できる。オリジナル曲を販売することも可能らしいが、それは外部のインディーズMP3ダウンロード販売サイトと連携した形で行われているらしい。確かmF247とかいうサイトだったか。二次創作を原曲の宣伝やレコード会社の直接収入に繋げることで、音楽業界全体を二次創作歓迎の流れに持ち込んでいる。これはニコニコ動画が残した歴史的な功績だろう。ちなみに自分はアルバム全曲をフルで聞いたが、初音ミクバージョンや二次創作には満足できないので原曲CDを買った。


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アニメ

ニコニコ動画で色々アニメを観ている。もちろん無料で。ニコニコポイントを1000ポイント購入して、それを一ヶ月間使わないでいると、ボーナスポイントを100ポイント(前月購入したポイント合計の10%)貰えるようになっている。そのポイントをアニメチケットと引き換えて、通常の有料課金と同じ要領で視聴する。アニメは一話100円。一万円分のポイントを買って一ヶ月間置いておけば1000円分のポイントがもらえる。これで軽く十話観れる。1話目は基本無料だから、もう2話分ぐらいは普通に払えば1クール分のアニメが観れる。ちなみにアニメチケットはプレミアム会員になると毎月2枚貰えるので、プレミアムに入るのも良いと思う。まぁニコニコ動画にしてみればユーザーがポイントを買った時点で収益が確立されているんだろうけど。株と違ってニコニコポイントが売られていくことは無いからね。

モバイル
モバイル版ニコニコ動画に新しいサービスが開始したらしい。ケータイのGPS機能を使って、現在地に関してコメントできるシステムだ。専用のアプリを使うのだが、例えば渋谷の109の前でアプリを起動すると、画面上は一見カメラモードのように周囲の景色がカメラを通して写る。しかし右から左へ文字が流れている。これは過去にそこに来た人たちが残したコメントだ。実際のその場所に来てコメントしないとその場所のコメントとして反映されないシステムになっている。GPSと言っても隅々までメッセージサーバーが用意されているわけではなくいわゆるキースポット、観光地や大型ショッピングセンターのエリアなど、限定的に設けてある。過去同じ場所に訪れた人のコメントがあたかもリアルタイムで出ているような錯覚を覚える、いわゆる非同期方コミュニケーションという面ではニコニコ動画と同じだ。しかし同じ場所でも時間帯によって景色も違うし、シチュエーションによって他人のコメントが「?いったい何があったんだろう」と疑問を持ってしまう場合が少なからず出てくる。逆にそれが「同期」でも「非同期」でもない「半同期」(場所は同じだけどシチュエーションが違う)という新しいタイプコミュニケーションを生むのかもしれない。


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というイメージが今頭の中に写っている。