ニコニコ生放送でニコ動は黒字化できる

ニコニコ生放送とは
以下ニコニコ大百科より引用

ニコニコ生放送は、リアルタイムで配信する動画に、通常のニコニコ動画と同様にコメントをつけて楽しむことができるサービスである。

ひろゆきこと西村博之氏とニコニコ動画開発者の戀塚昭彦氏のクリスマス対談会に端を発し、現在までにユーザーとのゲーム対決、人気アーティストの出演、映画の試写会等が配信されており、そのコンテンツは多様である。

出演者とのコメントのやり取りが基本的な楽しみ方ではあるが、配信者も同時に何十列ものコメント群に絡むことなど到底できないため、時には関係ないコメントでコメント欄が埋まったり、ただのチャットと化す場合もある。

最近、運営が最も力を注いでいるサービスの一つである。
それにより、かなり盛り上がるようになってきた。

満員の状態で入場すると「生放送が見れなかった人のための動画」の動画に自動的に飛ばされる。

なぜニコニコ生放送を利用するべきか
ニコニコ動画の一番の特徴はコメント機能であって、時系列で表示されることによってリアルタイムでコメントがされているような疑似体験ができる。しかしニコニコ生放送の場合、コンテンツは基本的に未公開のもので、コメントもリアルタイムである。ニコニコ動画の普通の動画を視聴する場合とは似てるようで違う。その部分だけでも付加価値があると言える。コンテンツの価値を上げる仕組みを用意できれば、アニメは無料が当たり前だと思っている層も金を出すと読んだ。以下具体的なそれを提案する。

時間差から生まれる価値
無料で配信するコンテンツであっても、それを先行で視聴できる手段を作る。ユーザーがそのコンテンツの価値を知っているのなら、先行配信の価値に見合った対価を支払うはず。無料コンサートチケットの先行予約券に価値が生まれるのと同じことである。コンテンツを無料配信する際、ニコニコ生放送で先行有料配信することで、ある程度の資金が回収できると考える。現在ニコニコ動画で配信されているコンテンツで、一番この方法に適しているのはアニメとラジオだと考える。まずアニメコンテンツだが、以下の3作品が現在定期配信されている。

ペンギン娘 はぁと

Candy boy

天体戦士サンレッド

リアルタイムの反応によって生まれる価値
上の2作品にはラジオ番組も用意されている。各作品本編は10分程度で短いので、ラジオ番組も最新のものを生放送で公開録音するなどして、本編とラジオを合わせて30分程度の番組に組み立てる。基本的に前半・後半という構成になる。ラジオ番組でリアルタイムの反応がコメントを通じて起きる。そこに価値が生まれる。

市場調査の場としての価値
無料で生放送する場合は、市場調査関連の会社と組んでアンケートを提供してもらい、ユーザーと出演者が同時にそれに答えていく方法を推薦する。番組のコーナーと収益方法を連動することで上手く両立させるのだ。市場調査のアンケートは普通2〜6分の調査で一人あたり3〜10円ぐらいの金が動く。数万人規模の調査が同時に行えるのはニコ割りアンケートか、ニコニコ生放送中しかない。運営はアンケート一回あたり20万〜50万の収益を確保することができると予想する。番組内のコーナーと連動するのも良いし、番組開始前の待ち時間の間にユーザーに暇つぶしとして協力してもらうのも良い。広告収益以外での収益源の一つとして重要な分野だと考える。

広告枠としての価値
ニコニコ動画は、ADOBE FLASHの技術で動いているので、基本的にSWF形式の動画とは相性が良い。ニコ割りである時報でも多様される。ニコニコ生放送で広告枠を作るとすれば、普通の動画視聴ページに入れることができない種類の広告を選ぶべきだ。以下のようなアニメCMはSWF形式で配信できるので、回線の負担はFLVやMP4動画よりは軽い。

ニコニコ生放送は、メッセージサーバーだけなら常時開放していても問題ないはずだ。動画が配信されていない状態でメッセージサーバーが開放されると、ユーザーはそこをチャットルームとして利用する。先に述べたアンケートや、上のような動画CMを流す機会はいくらでも存在する。チャットとして利用しているだけなら、動画CMを観ている最中でも雑談を続けられるし、広告自体がコンテンツ化する可能性もある。しかも広告はSWFなので回線負担は最小限に留めることができる。

ツールとしての価値
ニコニコ生放送を将来的にプレミアム会員のようなユーザーに開放するというのは、ある程度想定されていることだろうが、現段階では同時視聴数に限界があるので無理なようだ。MSNメッセンジャーのウェブカメラの映像がそのままニコ動で配信される仕組みなど、提携によってマイクロソフトに一部トラフィックを肩代わりしてもらう方向で進めたほうが良いと思う。実況動画などは著作権的に問題があるかもしれないので色々考える必要があるが、ピアキャストの文化をニコ動に取り入れることができれば、新たなプラットフォームが出来上がる。


まとめると

  1. アニメなどの新しいコンテンツを無料配信すると決めている時は、生放送で先行有料配信する。
  2. ニコニコ生放送開始前の15分程度の待ち時間を利用して広告やアンケートを流すことでそれを収益源にする。
  3. ニコニコ生放送のメッセージサーバーを常時開放して、チャットルーム化する。その際定期的にFLASH系動画広告やアンケートなどを流す。
  4. 将来的には有料でユーザーにニコニコ生放送を利用できるようにする。

ということである。