論理的なアイディアって何?

はじめに
大事なお知らせがあります。当ブログはこれまで主にニコニコ動画向けの新サービスなどを提案してきましたが、自分は今年6月に就職が決まり、今日正式に内定書を受け取りました。なので今後は自分の会社のためにアイディアを発案しなければならなくなりました。勿論ニコニコ動画でしか成り立たない事業の提案だったり、私の単なる妄言や考察に関してはこのブログで引き続き書くかと思います。ただそれ以外の主力的な具体案は、おそらく自分の会社で提案すれば自分自身が開発に参加できる可能性が高いので、ネット上には公表しません。ドワンゴは今年の2月頃に受けたのですが、一次試験のSPIで落っこちました。馬鹿ですみません。

当ブログのタイトルは「論理的なアイディアはまだかい」という喧嘩を売っているようなタイトルですが、私自身は、それなりに面白いアイディアが世に広まっていってくれたらいいなと思ってこのブログを書き始めました。その中でニコニコ動画の運営さんはユーザーの意見を良く聴くみたいだったので、当ブログのトピックも一気にそっちに傾きました。本当はもっと色々な分野のアイディアも考えてます。例えば音楽の分野だったらシングルCDの余っているディスクスペースをデータトラックにして、その中にそのレコード会社の他のアーティストのCMを沢山入れてプロモーションに活用するとか。金になるかどうかはともかく、常に世の中「こういうのあったら良いのにな」っていうのはよく考えています。でもその分野のお偉い方々の頭が固いと、書くだけ無駄かなって思います。どうせ書いても「フフン」と鼻で笑われて妄言扱いされるんだろ、と思ってしまうわけです。でもドワンゴニワンゴ?はどんなにブクマ登録数が少ない案もちゃんと参考にしてくれた。だから書き手のモチベーションも上がったんです。今後自分はもう全力でニコニコ動画にアイディアをぶつけることはできなくなりますが、今のニコニコ動画なら今後も大丈夫だ、問題ない。

論理的なアイディアとは何か?多分普通だったら色々データに基づいて裏付けられたものを指すのかもしれません。でも自分の中では、「論理的」というのは「合理的」という解釈のほうが強いので、人を納得させることのできるアイディアがそれなんだと思っています。「これ面白い」とか、「たしかにそれなら実現可能かも」といった具合に。納得してしまえば多少飛躍的な考え方で語っても目を瞑ってくれます。だから当ブログの記事は無駄に長いんです。読み手を説得しているんですから。その過程で読み手が疲れないように毎回写真やイラストを挿入しています。こういう小細工もアイディアのプレゼンには必要だと思ってます。ツイッターで一言つぶやいて議論の中で何かが具体化されるのも良いかもしれませんが、自分の場合頭の中で考えていることを全て吐き出すにはやはりブログが適しています。狭いスペースで人を説得できるような文章力を自分は持ち合わせていません。そういう意味でもこのブログは続けていきます。ただ、仕事の関係で自分が良いと思っている案が公表できなくなるのは少し残念に思います。

ということで、せっかくなので今まで提案してきたアイディアをいくつか紹介したいと思います。記事のブックマークコメントもそのままです。初期にいくほど文章の書き方がおかしかったりしますが、よかったら読んでみてください(ここから口調が変わります)。


1.アニメの映画館上映
2007-10-29 アニメはテレビで流すべきじゃない、映画館で上映すべきだ
ようするに映画館でアニメを流すことでコピーをなくしてお金を払った人だけが観れる形式にするべきという案。テレビ放送は映画館で放映された後でもいい、とにかく客が有料でしかその作品を観れない時期を一定期間設けることで、一定の収益を上げることが狙いだ。ニコニコ動画が当時違法アニメの無法地帯だった頃に、アニメ産業の低迷が問題視されており、自分なりの結論がこれだった。ブックマークコメントを見れば分かるが、やはりハードルが高いという問題が指摘された。気軽にアニメを観れないのはいかがなものかということだ。私は初めて書いた記事でそういうコメントをもらって、かなりへこみ、自分自身のアイディアに自信を持つことができなくなった。すぐさま代案としてゲームセンターでアニメを流す案を出した。

しかしどうだろう、近年のアニメ映画の上映方式に変化は無かっただろうか?今までは劇場版として書き下ろされたものが上映されていたのに対し、最近はテレビやネットで放送した作品が手直しされ、総集編として映画公開されているケースが増えている。有名なアニメでは「マクロスF」、ニコニコ動画で公開されていたアニメでは「イヴの時間」などが、劇場公開されている。こういう方式のメリットとしては、初見の人もそのアニメのファンの人も楽しめるところだろう。一度無料で観たものをお金を払って劇場で観るという、新しいビジネスモデルが出来上がっているのではないかと思う。すでに知名度のある作品の場合、私が提案したテレビ放送前の劇場公開も無理な話ではない気もする。少なくともアニメの映画館上映は定着しつつある。
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2.ニコニコポイント・投げ銭
2008-02-27 ニコニコ動画の新機能候補「ニコニコポイント」を考える
2008-08-09 ニコニコ動画の新機能候補「ニコニコポイント」が実現した件
ウェブ上のクリエイターの作品公開を大道芸に例えて、投げ銭ができるようにしたらどうかという案。投げ銭自体は結局実現しなかったが、ニコニコポイントというウェブ通貨が実現し、クリエイターにモチベーションを還元する「ニコニ広告」というサービスが開始された。タグ別にポイントを割り振るという案は投げ銭の提案の過程で2008年の8月に出してある。


3.ニコニコ動画内の素材サイト
2008-03-06 ニコニコ動画の新サービス「ニコニコ素材」を提案する
ニコニコポイントと同時期に、「ニコニコ素材(仮)」というサービスを提案した。これはニワンゴが運営しているサービス「ニコニコ動画」において、企業、団体、そして個人が無償の素材を提供し、ユーザーが自由にそれらを投稿動画に使用できるサービスとして提案した。ブックマークがあまり伸びなかったので、わざわざニコニコ動画開発陣の鈴木慎之介氏に直接メールで問い合わせて提案した。このサービスはおそらくニコニコ動画にとってある種の意思表示になった。大会議で発表されたと同時に、MAD削除宣言が有り、そこからニコニコ動画はより健全な方向へ歩み始めた。


4.ライブイベントの事業化
2008-12-13 ニコニコ動画主催の大型イベント「ニコニコフェスタ」を考える
ニコニコフェスタはニコニコ動画が主催する即売会とコンサート、そしてその他イベントを融合させた大規模イベントとして提案した。ようするにライブイベントの収益化を目的としている。内容としては、現在の音楽コンサートに偏ったニコニコ大会議よりもかなり先を見越している。踊ってみたや生主の祭典を運営は計画しているらしいが、全てのイベントをまとめたほうが効率が良いと思うからこその提案だ。


5.ニコニコマップ
2009-05-02 ニコニコ動画の新機能候補「ニコニコマップ」を考える
ニコニコマップとは、ニコニコ動画のサイト上で観覧できる共有地図で、ユーザーは地図上に表示されている地点に対してコメントすることが可能。更に、ニコニコモバイルではGPS機能を利用して、現地にいる人間は周りの景色を携帯電話のカメラを通してコメントがオーバーレイした形で見れるという仕組みを持つサービスとして提案した。このサービスはセカイカメラほどの制度も必要なく、動画や広告とも連動しやすい側面がある。技術的な部分では相当大規模なプロジェクトになると思うが、なんとか実現して欲しいサービスである。

この地図やコメントはニコニコモバイルでも専用のアプリを使って観覧可能で、そのアプリにはGPSモードといって、自分が現在いる場所についてのコメントをカメラを通して実際の景色と照らし合わせて観ることができる。

最後に
今後もあまりにも規模のでかいアイディアや、就職した会社では実現できそうにないアイディアは今後も公表していきます。ただし当ブログの案を採用される場合は、全てのリスクをそちらで負担していただきます。失敗しても当ブログでは一切責任を負いませんのでご了承ください。