ニコニコ動画主催の大型イベント「ニコニコフェスタ」を考える
ニコニコフェスタとは
ニコニコフェスタはニコニコ動画が主催する即売会とコンサート、そしてその他イベントを融合させた大規模イベントである。この記事では、幕張メッセでこのイベントを行うことを想定して、イベントの規模や予算と収益を考える。
はじめに
自分はニコニコ大会議(冬)を観て、ニコニコ動画が主催するイベントの可能性と、その支出が7000万円を超えたことについて考えていた。ドワンゴの黒字化というのは、何もニコニコ動画のサービスだけで成し遂げようとしなくてもいいのではないかと思った。つまりニコニコ動画を黒字化するという考え方ではなく、ニコニコ大会議のようなイベントを黒字化するという考えにシフトするということだ。
少し前にニコニコ生放送について考えていたのだが、上記のようなカテゴリ分けで配信内容の収益化を考えていた。P2Pに関しては企業間P2Pでやってもらうとしても、これらのイベントは他の企業が主催したものをニコニコが中継しているものであって、主導権を握っているわけではない。どうせなら色んなイベントをニコ動が同じ場所で主催したらどうだろうか、というのが今回の提案の思考経路である。
幕張メッセとは
都心からはちょっと離れた場所にある大型イベントホール+展示場である。コンサートや即売会が同時に行える場所であることと、利用料金がウェブサイトに細かく記載されてることから、ここを選んでみた。この記事ではこの環境をベースに色々イベント内容を提案していく。ちなみにもう一度言うが、ニコニコ大会議(冬)の費用は7000万円ぐらいだったことをよく覚えておいてほしい。
幕張メッセ展示ホール1〜11を一日貸切すると費用は:
- 展示ホール1〜8(6,750m2):2,194,000円X8=17,752,000円
- 展示ホール9(9,000m2):2,926,000円
- 展示ホール10・11(4,500m2):1,463,000円X2=2,926,000円
- 全部合わせると:2360万4千円
幕張イベントホールを貸切すると費用は
- 全館利用の場合
- 半日:2,520,000円
- 一日:5,040,000円
「午前8時以前、午後10時以降の利用に関しては、管理立合料が別途必要となります。」ということなので、実際は550万円ぐらい必要になるのだろうか。
収益額の表示について
ここから色々イベントの収益化について説明していくのだが、以下のように表示する。
収益源その■:タイトル(単価/見込み総売上)
見込み総売上に関しては、できるだけ現実的に考えてみたつもり。
収益源その1:企業ブース(50万円/5000万円)
ニコニコ動画でチャンネルを開設している企業、コンテンツを商品化をするにあたって提携した企業、ニコニコ動画で広告を出している企業、その他イベントで宣伝・販売を行いたい企業は、企業ブースを申し込むことで参加できる。
価格は1ブース50万円。ちなみに現在ニコニコ動画でのバナー広告出稿価格は60万円、ニコニコ生放送は30分で100万円ということを頭に入れておいてほしい。ブース以外のメリットをリストする:
- ニコニコ生放送で映像広告を流せる・チャンネルニコニコ生放送が会場から放送可能
- イベント会場でのステージの使用(ミニステージがいくつか設けられている)
- ニコニコ動画でのバナー広告出稿額を値引き(ブースとバナー広告を同時に申し込むと安くなるとか)
- 大手企業が多数集まるので、ミーティングルームを借りて(別料金)企業間で会議を開ける
- 夏野氏によるニコニコシンポジウムのチケット付き(提携企業関係者、つまり偉い人だけが参加できるイベント)
- ニコニコフェスタのVIP席のチケット付き
- ニコニコバーチャルイベントブースでユーザーからの予約を受け付けることが可能
これら込みで50万円。
現在100以上の企業と提携しているが、将来的に500社以上と提携すれば、というか100ブースだけじゃイベントとして成り立たない。1000ブースぐらいを目標に頑張るべきだと思う。ちなみに、一社が二つのブースを申し込む場合もあると思うが、運営にとってどのくらいの収益になるかを考えてみる。
- 1ブース:50万円
- 100ブース:5000万円
- 500ブース:2億5千万円
- 1000ブース:5億円
まずは100社の参加を目標にするのが妥当だろうか。記事の終盤で、参加しそうな企業をリストしてみる。
収益源その2:ニコニコ映画祭(1000円/1200万円)
ニコニコ映画祭を観客を集めた上で開催する。もちろんひろゆき氏や手塚氏が出演する。幕張メッセの幕張イベントホールは、最大9000人収容可能で、実際にユーザー席として開放できそうなのは8000席ぐらいだと思うから、8000人の収容で計算する。勿論ニコニコ生放送でも放送する。入場料は2525円、というのは一応ニコニコだから通るかもしれないのだが、現実的な値段だったら1000円ぐらいのほうが無難だろうと思う。多分席の位置でこの二種類の値段を使い分けるのが良いと思う。
それぞれの値段で満席の場合:
- 入場料1000円X8000人:800万円
- 入場料2500円X8000人:2000万円
ということで実際は800万から2000万の間だから多分1200万円ぐらいにはなると思う。
収益源その3:ニコニコフェスタ(2500円/3000万円)
ニコニコフェスタのメインイベント。コンサートやアニメ試写会、ゲーム実況などで組み立てる。ニコニコ映画祭同様、幕張イベントホールで行う。幕張イベントホールは12時間単位で使用料金の支払いが生じるため、逆に考えるとニコニコ映画祭とニコニコフェスタを12時間以内に行えば一回の料金で二回イベントが行えることになる。が、リハーサルやセットアップなどには多大な時間が掛かるだろうから、実質一日貸切にせざるを得ないと思う。午後12時から午前12時の12時間の使用料は大体300万円程度(2,520,000円+その他機材)。一日貸切で大体600万円なのだが、ニコニコ動画はお金の使い方が荒いから結果的に十倍の6000万ぐらいに膨れ上がるんだろう。JCBホールで7000万円は異常だったが、運営は常に斜め上を行くお金の使い方をするから、こういう考察がしにくい。最悪の場合一億円ぐらい掛けそう(幕張メッセイベントホールの部分だけで)。
幕張メッセイベントホールの利用は、午前の間に二つのイベントのリハーサルを行い、ニコニコ映画祭は午後2時〜4時、ニコニコフェスタは午後7時〜10時のようなスケジュールが理想だと思う。
ニコニコフェスタの入場料は普通の席は2525円、良い席は5250円とかで良いと思う。
- 入場料2500円X8000人:2000万円
- 入場料5000円X8000人:4000万円
ということで2000万から4000万の間だから多分3000万円ぐらいにはなると思う。幕張メッセイベントホールでの収益は、ニコニコ映画祭と合わせて4200万円ぐらい稼げることになるが、ニコニコ動画のことだから、一億とか使うかもしれないので確実に赤字になるだろう。.だがこれは生放送番組を成り立たせるため、イベントへの集客率を上げるための重要なイベントとなる。人が来ないと企業ブースを申し込む会社もいなくなる。先に提示したとおり、あくまで企業ブースの収益がメイン。
ニコニコフェスタの内容は、自分の提案ではこんな感じ:
前座
- よしもと漫才:R藤本とか
- ユーザーをカメラで映す:大会議と同じ
本編
- オープニングムービー:ひろゆき、夏野さんと運営側が色々語るあれ(5分)
- ボーカロイドライブ:実演奏+初音ミク+3DPV(5分)
- イオシスライブ:東方ライブ。(15分)
- CM:企業ブースの動画広告。後でブースに寄ってみてくださいという宣伝をブースから生中継でプロモ動画も合わせながら告知。(10分)
- アニメ試写会:未放送のアニメを流す。サンレッドの最新話とかその時にニコニコ動画で公式配信してるアニメの中で一番受けが良いものを1話だけ先行放送。というかAICASTAとJVCエンタテイメントに出資してサンレッド放送終了後でもニコニコのためにOVA作ってもらうのが一番良いと思う。サンレッドは外れが無いので無難。作中にニコニコ動画関連のセリフを入れるとかすれば盛り上がると思う。(15分)
- ゲーム実況:囲炉裏やルーツ、変態スネークや水城あくあなどの有名な実況者を招待して、スポンサー企業からマルチプレイが可能な面白いゲームのデモバージョンをプレイ用に提供してもらう。数週間前からゲームのデモを各自ダウンロードしてもらい、練習させる。当日はアニマルマスクを被ることでプライバシーを守る。4人同時実況プレイが可能な「Left 4 Dead」とかは良いと思うけど、その時期のヒット作品がプレイできればなんでもいい。(30分)
- CM(10分)
- 歌ってみた:Nayutaとかゴムのライブ(10分)
- ニコニコ映画祭受賞作品を放送:受賞作品TOP3とかを放送(10分)
- ひろゆきと夏野氏のトーク:色々今後の方針について。大会議のように長々とは喋らせない(10分)
- ライブ:ランティスとか、プロのアーティストによるライブ。JAM PROJECTとかは盛り上がりそう(ランティスブースの費用は値下げしたりしてギブ&テイク)。(30分)
- 次回予告
終了
*ニコニコ大会議ではないので新機能発表は行わない。逆に考えると、このイベントはバージョンチェンジの時期と関係なく実行できる。コミケと被らない春と秋なんかはどうだろうか。大会議自体は今まで通りJCBホールでやれば良いと思うが、正直ひろゆき氏と夏野氏が延々と喋ってるだけの内容じゃ金取れないだろう。DVD化する価値も無いし、そこら辺の黒字化は運営が責任持つべきなので自分は何も提案しない…まぁニコニコフェスタを二日制にすれば大会議もスケジュールの中に組み込めるかもしれない。二日制なら企業側も一日目の終了時ブースをそのままにしとけば良いので色々効率が良い。問題は客が来るかどうか。
収益源その4:サークルブース(2500円/250万円)
1ブース2500円で同人サークルにも参加してもらう。ニコニコ動画で作品を発表しているかどうかは関係なく募集する。エロはなしで、東方とボーカロイドとオリジナル作品が中心になるのかな、ボーカロイドは公式QRコードをパッケージに貼れば同人でも販売OKになったし。権利的にセーフなもの以外は基本禁止になるのだろうか。
参加費は
- 1ブース:2500円
- 100ブース:25万円
- 1000ブース:250万円
- 5000ブース:1250万円
- 10000ブース:2500万円
どのくらいのサークルが参加するのか判らない…はじめは1000サークルぐらいだろうかな。
収益源その5:カタログ(500円/1500万円)
入場券を兼ねたカタログを来場者は全員購入する必要がある。来場者の目的は様々だと思うが。これを持ってれば展示ホール1〜11を歩き回れる。カタログ販売時にスティッカーも購入者に渡して、それを衣服に貼っておいてもらえれば、いちいちカタログを調べる必要がない。カタログの内容は言うまでもないが企業ブースとサークルブースのリストとか。
参加者の数:収益
- 1人:500円
- 5000人:250万円
- 1万人:500万円
- 3万人:1500万円
- 5万人:2500万円
このカタログ自体は同人ショップとかで先行販売するのも良いと思うのだが。現実的に考えると、来るのは3万人ぐらいだろうか。
収益源その6:コスプレ(500円/25万円)
参加は登録制で良いと思う。525円払えば参加可能で更衣室が利用可能ということで。
参加者の数:収益
- 1人:500円
- 100人:5万円
- 500人:25万円
- 1000人:50万円
- 5000人:250万円
現実的には最初は500人ぐらいだろうかな。ということで25万円ぐらいの収益を予想する。
収益源その7:プレミアム会員登録(500円/250万円)
運営ブースにて自分のIDを受付の人に教えて、現金500円を払えばプレミアム会員になれるという単純な仕組み。ブースではニコニコポイントも販売する(その後の支払いはそれでやってくれという意図)。
- 1人:500円
- 100人:5万円
- 500人:25万円
- 1000人:50万円
- 5000人:250万円
現金で払えるっていう敷居の低さがあることで一体何人が新しくプレミアムになってくれるかどうかは正直未知数。最低でも1000人、できれば5000人の増加ができれば理想なのだが。仮に5000人の増加の場合250万円…
収益源その8:ニコニコユーザー市場への登録(2500円/250万円)
同人サークルはイオシスのようにニコニコで独自のチャンネルを開設できる。このチャンネルで同人作品の通信販売やダウンロード販売、ドワンゴでの着うた販売、そして投げ銭が行えるようになり、それら商品のサムネイルはニコニコ市場や外部サイトでも貼れるようになる。もちろんプロモ動画の投稿や、所持してるブログのRSSとの連動、コミュニティーとの連動、ニコニ・コモンズとの連動などもできる。ニコニコユーザー市場で買い物した場合の支払いはニコニコポイントで行える。チャンネルの開設はデザイン費も含め2500円で、維持費は月525円。サークルの責任者がプレミアム会員の場合は維持費が無料になる。で、これの申し込みがニコニコフェスタの会場でも行えるので、現金支払いで済ませたいサークルは当日申し込んでもらう。オリジナル作品・東方・ボーカロイド・JASRAC作品は合法で販売できる。JASRAC作品の販売はJASRACへの支払いを運営が代行し、その分販売価格のニコニコ動画側へのマージンを増やす。税金に関しては源泉徴収という形で支払いを運営が代行する。
nc7494
チャンネルの開設費/一ヶ月の維持費
- 1チャンネル:2500円/500円
- 500チャンネル:125万円/25万円
- 1000チャンネル:250万円/50万円
- 5000チャンネル:1250万円/250万円
これは112番目の黒字化のアイディアに「ユーザー市場」っていうのがあるので、フライングして紹介してみた。最初は1000サークルぐらい参加の申し込みしてくれれば話題になって芋ずる式に他のサークルも参加してくれると思うのだが。仮に1000サークルの申し込みがあった場合は250万円の収益になる。
収益源その9:サークルブースの椅子(1000円/500万円)
サークル側が椅子を追加したい場合は1000円で椅子とスタッフパスをセットで貸し出す。
椅子とパスのセットで
- 1人:1000円
- 100人:10万円
- 500人:50万円
- 1000人:100万円
- 5000人:500万円
サークルによっては売り子さんを含めて複数のメンバーで来ると思うから、5000人は現実的だと思う。500万円か…椅子のポテンシャルは偉大だ。
収益源その10:ユーザー生放送@幕張メッセ(1000円/100万円)
ユーザー生放送はイベント当日は幕張メッセからでしかできなくなる。15分1000円にして、来場者と関係者に開放する。イベント当日は運営が管理するパソコンからでしか生放送できない。1000円払えばそのパソコンが使用可能になり、カメラやマイク、そしてプライバシー保護のためのマスクやサングラスなども貸し出す。同時で50台のPCから生放送できるわけだが(現状では50番組同時配信が可能とか)、メインのニコニコ生放送を圧迫しないために視聴人数を減らすとかする必要がある。
利用時間:最大番組数:収益
- 15分:50番組:5万円
- 1時間:200番組:20万円
- 3時間:600番組:60万円
- 5時間:1000番組:100万円
- 8時間:1600番組:160万円
基本的にサークル側が生放送でレポートしたいというニーズに応える部分と、来場者がニコニコ生放送を体験してみたいということだろうから開放するという趣旨。企業側にも開放するので、当日は色々なチャンネルで生放送レポートが行われることだろう。ニコニコ映画祭の時間帯と、ニコニコフェスタの時間帯はニコニコ生放送をフル稼働しなければならないと思うから、その時間帯は利用不可ということになる。いずれも現在のニコニコ生放送の制限に基づいて考えているので、来年になったら3万人同時放送とか色々できるようになってると思うので、今こういう風に計算してもあまり意味がないのだが、5時間ぐらいは問題無いのではないか。
収益源その11:企業用ミーティングルーム(■万円/650万円)
ニコニコ映画祭(2時〜4時)の裏では夏野氏によるニコニコシンポジウムが幕張メッセ国際会議場で行われる。1500人以上が収容できるコンベンションホールで、ドワンゴや提携企業が今後の企業展開などを発表する。収容可能な1500近い席は、ブースに出資してくれた企業の関係者にのみリザーブされたもの。できれば1500人全員が社長クラスとかそういう展開になれば面白いが、それに近い人種が集まるのを想定する。つまり、大企業が沢山集まるのでそれらの企業間での個別会議を開くというニーズも出てくる。また、企業別に来場者を集めた説明会を開きたい場合も、会議室が使われるだろう。各施設の利用料金は1時間単位で設定する。ちなみに全部ケータリング付き。
- 1時間:15万円
- 開放時間10時〜22時
- 1時間:12万円
- 開放時間10時〜22時
- 1時間:25万円
- 開放時間10時〜22時
- 1時間:50万円
- 開放時間10時〜22時
- 1時間:30万円
- 開放時間10時〜22時
- 1時間:5万円
- 開放時間10時〜22時
- 1時間:5万円
- 開放時間10時〜22時
- 1時間:5万円X2
- 開放時間10時〜22時
- 1時間:15万円
- 開放時間10時〜22時
- 1時間:15万円X2
- 開放時間10時〜22時
- 1時間:15万円
- 開放時間10時〜22時
合計2624万円の収益になると計算できるのだが、それはフル稼働した場合の収益で、実際は1/4ぐらいの利用度だと思うから、656万円ぐらいの収益と予想する。
収益源その12.: ニコニコポイント(1000円/300万円)
ブースにてニコニコポイントを販売する。プリペイドカードで良いと思う。他人の分まで代理で購入できるから。
ニコニコポイントは1000円から。
ニコニコポイントカード
- 1枚:1000円
- 100枚:10万円
- 1000枚:100万円
- 5000枚:500万円
ニコニコポイントをカード形式で販売することで、テレカ同様カードの絵柄が付加価値を生む。3000枚ぐらい売れると思うので、300万の収益と予想。
収益源その13.:メディアパス(2万5千円/250万円)
メディア向けのパス。会場で撮影や取材やインタビューができる他、ニコニコ映画祭とニコニコフェスタのメディア席に座ることができる。ニコニコシンポジウムは立ち見。
- 1人:2万5000円
- 10人:25万円
- 100人:250万円
- 500人:1250万円
- 1000人:2500万円
多分ITメディアやCNET、インターネットウォッチや日経BPなどの取材陣が来ると思う.
その他に、IT関連の雑誌やテレビの取材者も来るのではないか。ニコニコシンポジウムとニコニコ映画祭は同じ時間帯に行われるが、これらを同時に取材したい場合は二つのグループで来るしかない。多分合計100人ぐらい来ると思う。
収益源その14:ニコニコフェスタCD+DVD(2500円/2500万円)
前回のニコニコフェスタのライブをライブCD化。DVDにはニコニコフェスタ全編、ニコニコ映画祭やニコニコシンポジウムのダイジェスト、舞台裏ドキュメント、ひろゆき氏と夏野氏のインタビューなどが収録される。DVDには特殊機能として、当日のニコニコ生放送のコメントのランダム表示が可能。二万人のコメントをランダム表示するので、観る度に違うコメントが表示される仕様。ライブ映像はマルチカメラアングルでの再生が可能。
ニコニコフェスタCD+DVD
- 1枚:2500円
- 100枚:25万円
- 1000枚:250万円
- 10000枚:2500万円
ニコニコフェスタのみでの限定販売にすれば流通コストも抑えられるし、軽く一万超えると思うので一万枚の予想。ということで2500万円の収益。
収益源その15:オーバーフロールーム(1500円/240万円)
ニコニコフェスタは幕張イベントホールにて7時~10時に行われるが、チケットが売切れてしまった場合は、幕張メッセ国際会議場で1600人が本編の中継を観れるようにする。観れるだけなら無料であるべきだし、お金を取れるとしても500円ぐらいだろう。しかし、ある事をすると1人1500円ぐらい金を取れると思うのだが、何か分かるか?考えてみてくれ、イベントホールでは9000人収容できるということは、かなり広い場所ということだ。客と出演者の距離も基本的に遠い。しかし1600人が収容できる国際会議場は狭いので、仮に誰かその場に現れたら客との距離はかなり近い。出演者が出演し終えたらすぐ国際会議場に来てもらい、本編がCMなどを流してる間に色々トークをしてもらう。国際会議場の1600人は生のライブを観れない代わりに、すごい近い距離で出演者を見ることができる。これが付加価値となり、1500円ぐらい取れると考える。1600人X1500円で240万円と予想。
収益源その16:バーチャルイベントブース(50円/2500万円)
ニコニコ動画上にバーチャルイベントブースを当日の2~3ヶ月前から開設する。各サークル(企業ブースも含めて)の商品を予約じゃなくて前払いできる。支払いはニコニコポイントで。サークル側は、もう支払いが済んでいるわけだから、その分を考慮して在庫を調整できる。前払いしたユーザーには引換券を郵送する。この引換券をイベント当日持って行けば、前払いした全ての商品がまとめて受け取れる。つまり当日はブースごとに並ぶ必要がないので、効率よく行動できるし、衝動買いや他のイベントに専念できる。仮に何かサークル側に不備があればニコニコポイントをユーザーに払い戻せばいい。ちなみに運営がユーザーから受け取る手数料は商品一点につき50円。50万冊くらいの商品が予約販売されると想定する(人気の商品単体で1000冊とか行くと思うので)。ということで2500万円と予想。ちなみにバーチャルイベントブースで予約購入したものは、一日の終盤に取りに行った場合、手数料250円を取る。
商品の予約販売
- 1点:50円
- 1万点:50万円
- 50万点:2500万円
- 100万点:5000万円
収益源その17:荷物のお預かり(250円/250万円)
沢山買ったはいいけど、そんなに沢山の荷物を持ってコンサートに参加できるものだろうか。荷物のお預かりを250円ぐらいで引き受ける(貴重品以外)。
荷物
- 1袋:250円
- 1万袋:250万円
- 5万袋:1250万円
- 10万袋:2500万円
ライブに参加するのは1万人ぐらいなので、1万袋と予想。1袋ぐらいならライブ会場に持ち込んでも大丈夫だと思うんだが、それ以上は預けたほうが良いということで。
幕張メッセ展示ホール1〜11を一日貸切すると費用は:
- 展示ホール1〜8(6,750m2):2,194,000円X8=17,752,000円
- 展示ホール9(9,000m2):2,926,000円
- 展示ホール10・11(4,500m2):1,463,000円X2=2,926,000円
- 全部合わせると:2360万4千円
幕張イベントホールを貸切すると費用は
全館利用の場合
- 一日:504万円
幕張国際会議場コンベンションホールを貸切すると費用は
- 一日:600万円ぐらい(ケータリングとか色々込み)
- 収益源その■:タイトル(単価/見込み総売上)
- 収益源その1:企業ブース(50万円/5000万円):100社の参加
- 収益源その2:ニコニコ映画祭(1000円/1200万円)
- 収益源その3:ニコニコフェスタ(2500円/3000万円)
- 収益源その4:サークルブース(2500円/250万円):1000サークルの参加
- 収益源その5:カタログ(500円/1500万円):3万人の来場
- 収益源その6:コスプレ(500円/25万円):500人の参加
- 収益源その7:プレミアム会員登録(500円/250万円):5000人の登録
- 収益源その8:ニコニコユーザー市場への登録(2500円/250万円)
- 収益源その9:サークルブースの椅子(1000円/500万円)
- 収益源その10:ユーザー生放送@幕張メッセ(1000円/100万円)
- 収益源その11:企業用ミーティングルーム(■万円/650万円)
- 収益源その12.: ニコニコポイント(1000円/300万円):3000枚の販売
- 収益源その13.:メディアパス(2万5千円/250万円):100人の取材者+カメラマン
- 収益源その14:ニコニコフェスタCD+DVD(2500円/2500万円):1万枚
- 収益源その15:オーバーフロールーム(1500円/240万円)
- 収益源その16:バーチャルイベントブース(50円/2500万円):50万冊
- 収益源その17:荷物のお預かり(250円/250万円)
- 1日の総売上:1億8765万円
企業ブースが増えればユーザーの力を借りなくても黒字化できそうではある。
- 1ブース:50万円
- 100ブース:5000万円
- 1000ブース:5億円
- 3000ブース:15億円
- 5000ブース:25億円(2〜3日制のイベントにすれば可能だろうか)
自分が運営に伝えたいのは、ドワンゴがイベントを開き、ニコニコ動画のブランド力、文化、そして技術力を駆使して数万人規模の客を集め、そこで企業にブースを貸し出し、来場しているユーザーに直接プロモーションできる環境を作ることなのではないかということだ。確実に一週間60万円のバナー掲載よりも効果がある。
参加してくれそうな企業のリスト
ニコニコチャンネルを開設した企業
- 有限会社イオシス:ライブに出てもらう
- 株式会社ランティス:ランティス組曲
- エイベックス・マーケティング株式会社:ドワンゴの株主
- 株式会社GDH
- 株式会社よしもとファンダンゴ
- 株式会社スマイルカンパニー:ニコニコアニメチャンネルのスポンサー
- MTV Networks Japan 株式会社
- マイクロソフト株式会社:ニコニコメッセ
- 株式会社東芝
- 株式会社コーエー
- 株式会社セガ
- 株式会社タイトー
- 株式会社スパイク:ニコニ・コモンズにゲーム関連素材提供(侍道)
- 株式会社ウォンツ:各種DTMソフトのチュートリアルDVDを販売している
- アークシステムワークス株式会社
- 株式会社スカパー・ブロードキャスティング
- 株式会社トイズファクトリー
- デジタルハリウッド株式会社
- アミューズメントメディア学院
- 株式会社秋元康事務所
- 株式会社手塚プロダクション
外部プレイヤー提携企業
- 株式会社はてな
- 株式会社ミクシィ
- 株式会社サイバーエージェント:以前アミーバビジョンの動画吸ってた。アミーバブログが有名
他の分野で提携している企業
- 株式会社インターネット:ニコニコムービーメーカー、がくっぽいど
- 株式会社ヤフー:ヤフーショッピング
- 株式会社ソフトバンク:ニコニコ動画iphone対応予定
ドワンゴのある人物と関わりがある企業
- 株式会社ドコモ
ニコニコ動画の広告主
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社:ラグナロクオンライン
- 株式会社ブシロード:ヴァイスシュヴァルツというカードゲーム
- 株式会社アトラス:女神転生オンラインIMAGINE、ペルソナ4
ニコニコのムーブメントと関わりがある企業
ニコニコアニメチャンネル関連の企業
- 株式会社スクウェア・エニックス:天体戦士サンレッドの原作はヤングガンガン
- 株式会社秋田書店:ペンギン娘はぁとの原作は月刊チャンピオンRED
- 株式会社ドリーミュージック: Candy boy
- 株式会社ブロッコリー:こげどんぼ作品
なんとなく出資してくれそうな企業
- 株式会社バンダイナムコホールディングス:アイドルマスター
- 株式会社フロンティアワークス:ひぐらしのなく頃に
- 株式会社角川グループパブリッシング:ハルヒ、らき☆すた
- コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社:アイマスのCDの発売元
個人サークル目当てで出資してくれそうな企業
ニコニコ動画は二ワンゴのサービスで、二ワンゴはドワンゴの子会社。他にも子会社がある。
ドワンゴ関連会社ブース
- 株式会社ドワンゴプランニングアンドディベロップメント:ドワンゴクリエイティブスクール
- 株式会社ドワンゴ・エージー・エンタテインメント
- 株式会社AG-ONE
- 株式会社ゲームズアリーナ
- 株式会社チュンソフト:風来のシレン
- 株式会社ドワンゴ・ミュージックパブリッシング
- 株式会社ニワンゴ
- 株式会社スカイスクレイパー
- 株式会社魔法のiらんど
こういうイベントは新たなビジネスパートナーを見つける良いチャンスなので、運営自ら色々ブースを用意する。
ニコニコ動画運営ブース
- ニコニコ映画祭:スポンサー募集
- ニコニコグッズ
- ニコニコポイント販売
- ニコニコユーザー市場登録
- ニコニコプレミアム会員登録
- 次期ニコニコフェスタサークル登録
- 次期ニコニコフェスタ企業ブース登録
- ニコニコアニメチャンネル
- ニコニ・コモンズ企業提携
- ニコニコ生放送企業申し込み
- ニコニコチャンネル登録
- ニコニコ動画広告出稿
- ニコニコ動画外部プレイヤー提携
- 未来検索ブラジル企業提携ブース
- ドワンゴIR情報
- ドワンゴ採用情報
あとがき
最初はJCBホールで大会議と同時に即売会開いたら良いのでは?と思い、調べたらそんなにスペースがなかったので、幕張メッセにしてみた。かなり規模がでかい提案だが、コンサートと即売会を融合することで、少なくともコンサートを観に来た層は確実にその後即売会に参加する。複数の大手企業が集まる場所なので、ビジネスカンファレンス的なものを同時開催することで企業間の提携を促進し、1600人が収容できるコンベンションホールで多数の企業に対して同時に今後のニコニコ動画を提案することができる。その後、すぐ個別相談を可能にする施設が揃っている。「ニコ動とどこかの企業」だけじゃなく、例えばヤフーとMSNとか、そういう組み合わせの会議もその場所でそのまま行える。また、この大規模イベントを開くこと自体が企業として一種のアピールになっているので、株式の面でも、ネームバリューという面でも、色々相乗効果はあるだろう。
ネット企業はこれから「ウェブサービスの収入はウェブ上で稼がないといけない」という固定観念を捨てないといけない時期に来たのではないか。
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