ニコニコ動画でのアフィリエイトブログ問題について

今この時点ですでに観れなくなっているのですが、いわゆる嫌儲という思想を持った方がニコニコ動画内の特定の実況プレーヤーに対して動画を使って攻撃をしていたようです。コメントを見ると、基本的にこの動画のアップロード者サイドが叩かれているようです。

はじめに
この記事では、ニコニコ動画内で活動する上でブログを持った場合、アフィリエイトが許されるべきなのか考えます。基本的に個人的な意見ですので、このトピックに関しては異論があって当然です。それを前提にした上で色々考えてみたいと思います。

アフィリエイトとは
アフィリエイトとはインターネットのサイト上で広告を掲載、或いは広告に該当するものを作ることによって広告主からサイトオーナー(企業、個人)に金銭や金銭に交換できるポイントが支払われるシステムです。以下のような種類があります。

  • クリック保障型広告:クリックされると一定の報酬が発生するバナー・テキスト型広告
  • 紹介型広告:ユーザーがそのバナーをクリックしてサイトに登録したり、何かを購入したりするとそれに応じた報酬が発生するシステム。
  • 口コミ広告:ブログオーナーがブログで企業が指定する範囲で自由に商品やサービスなどの紹介文を投稿すると読み手の行動と関係なく一定額が報酬として貰えるシステム。
  • インプレッション型広告:サイト上の広告バナーの表示回数に応じて報酬が発生するシステム。

ニコニコ動画でのアフィリエイト

ニコニコ動画でのアフィリエイト
ニコニコ動画では、動画のうp主のブログなどにアフィリエイトがある場合があり、よく話題になる。アフィリエイトは「騙して儲ける」というイメージがあるためか、アフィリエイト自体に拒否反応を起こす人も少なくない。そのためブログや動画が荒れる原因ともなっている。

アフィリエイト反対派の意見
ただでさえ著作権にグレーな動画をUPしてるのに、動画を使って金儲けするのは許せない
結局金のために動画をUPしているように見える

アフィリエイト擁護派の意見
アフィリエイトは金のためではなく宣伝、もしくはブログを華やかにするため
そのゲーム(動画の元)の売り上げに貢献しているため問題ない

など、ブログの状況や、動画のうp主の発言などにより様々な意見が存在する。
引用元:
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%88

企業アフィリエイトについて思うこと
無料で利用できるブログサービスの場合、何かしらの広告が貼ってある場合が多いです。はてなダイアリーの場合、アフィリエイト広告は強制ではないので良心的ですが、厳密に言うと、一番上のはてなのサイトへのリンクが自社広告に該当します。ちなみにこれは有料オプションで消すことが出来ます。

何を言いたいかというと、サービスプロバイダー側がアフィリエイトで儲けている場合、一般的にそれに対してユーザーは容認しがちですが、例えば実況ゲーム動画でニコニコ動画アフィリエイト収入を得ることがそれなりに問題なのであるならば、その実況動画を転載できるはてなブックマークも同罪です。はてなブックマークではアマゾンやアドセンスなどお構いなしに貼っていますからね。個人的にコンテンツの権利者側はこういう企業(はてなや二ワンゴ)がユーザーの違法アップロードを利用して莫大な広告収益、それこそ会社を経営していけるほどのお金を受け取っていることについてどう思っているのか知りたいですね。だってそれらのお金は回りに回って社員の生活費や娯楽のために使われているんですよ。今日の昼ごはんとか、休憩中に買う缶ジュースとかが、違法アップロードで得たお金で買われていたりするわけです。まぁそれを権利者がOKと言うのであれば別に良いんではないでしょうか。ニコニ・コモンズでは実際にそういう動きが出てきていますからね。ロックマンの実況動画なんかは合法になりました。

知名度の価値
アフィリエイトを利用することについて皆さんはどうお考えでしょうか。仮に真っ白なページに広告を貼って、何故か色々な人が来て、そのサイトオーナーがそれなりに収益を得ている場合皆さんは何を考えますか?おそらく「なんで人が来るんだ」という部分を考えるでしょう。アフィリエイトは、そのページ内のコンテンツよりも、そのページへのアクセス数が収益に直結しているという場合があります。なので、たとえ白紙に近いページにアフィリエイトを貼っても、案外収益が発生する可能性があります。

アクセス数=収益の方程式が成り立つ場合、サイトや個人、そして企業の知名度もアクセス数に影響してきます。つまり知名度=アクセス数=収益の方程式が成り立ってしまうことがあります。世の中には人を騙してアクセス数を稼ぐ人もいるし、知名度を上げるためにお金を使う人もいます。もう一度言います、知名度をお金で買うこともできるのです。それが広告の存在意義だったりします。

お金→広告→知名度→アクセス数→収益(お金)

知名度というのは、企業がお金を払うほど欲しがっているものであり、知名度さえあればサイトへのアクセス数はある程度保証されていて、そしてアフィリエイトを使用すれば知名度をお金に換えることは可能です。芸能人とかそうですよね、無名では仕事が成り立たない。なので知名度っていうのがお金と同等以上の価値があると言えるのではないでしょうか。

個人アフィリエイトについて思うこと
アクセス数を稼ぐには主に二つの方法があります。その所持しているサイト上で有名になるか、そのサイト以外の場所で有名になるかです。どちらの場合でも、アフィリエイトを行っているなら、ユーザーがそのページにアクセスする過程で違法なコンテンツやページが関わっている場合は、残念ながらそうして発生したアフィリエイト収益は自力で得た収益とは言えません。その違法なコンテンツが他人がアップロードしたものでも同じです。

逆に違法なコンテンツではなく、合法なコンテンツの場合はどうでしょう。例えばYoutubeの角川チャンネルでは、アニメ本編がブログに組み込める状態で正式にアップロードされています。それを貼る場所に関しては様々だと思いますが、少なくともEmbedが禁止されていない限りアフィリエイトブログなどにも貼れるわけですから、それを容認していることになります。(EmbedはOKだけどアフィブログは駄目、というチャンネルもありました)。確かにこのパターンだと他人のコンテンツでアクセス数を稼いだりもできます。しかし認められているのであればそれは合法で、実際にそれをやるかは自分のポリシーに基づいて行動すれば良いわけです。これに関しては色々な意見があると思いますが、それぞれの「正しい」という概念が個人のポリシーによって様々なので、論議すると切がありません。自分の場合は抵抗ないです。ほらこんな感じに↓。

ゲーム実況者へのプレゼント
ここからは個人的な提案になります。いつものように変な方向で考えるので予めご了承下さい。

私は趣味としてサークル活動をしているので、それによくお金を使います。皆さんだってそうでしょう?趣味がラーメンの食べ歩きならそれなりにラーメンにお金使いますし、映画が趣味なら映画館に入るにもDVDを買うにもお金が必要になります。皆さんが使っているインターネットも通信費として毎月いくらか支払っているはずです。娯楽のためにお金を使うのは当たり前なのです。私の場合は楽曲の制作費にお金が掛かります。多分ゲーム実況だったらキャプチャーボードやPCのマシンスペックを上げるための機材、それとゲーム機などを買わないといけないのでしょう。

しかし仮に本当に機材が必要でお金が足りないなら、アフィリエイトなど回りくどいことしないで、ユーザーにお願いすればいい。「000が必要なんで恵んでください」と。そこでアフィリエイトに逃げるのではなくユーザーを信頼できれば、荒れることなく実況が続けられると思います。ニコニコ動画のユーザーが投稿者にプレゼントを送れる仕組みを過去に何度も提案してきましたけど実装されないようなので、自力で永井先生のようにプレゼントを受け取る場合は私書箱を使えば住所はバレないと思うのでそういう方法をお勧めします。現金を貰うよりも、プレゼントそのものを受け取る方法のほうがコミュニティも受け入れやすいと思います。

いつかニコニコ動画の実況者の皆さんが、こういう動画を上げることができるようになれば良いなと思っています。

最後に
ニコニコ動画は、もっと企業と連携して著作権に関してはクリアしていくべきです。まずはカプコンさんから話し掛けてみてはどうでしょうか。

追記
今回問題になった動画が攻撃していたのは、私が大好きな実況者の一人である囲炉裏さんという方です。ブログを拝見させてもらいましたが、アフィリエイトに関しては外すそうです。個人的には一刻も早くこの騒動が沈静化することを望みます。ニコニコ動画がギャーギャー動画状態ではコメントを消す以外観る方法がありませんので。

囲炉裏さんの今回の騒動についての記事はこちらから
まったり実況プレイ アフィリエイトについて。