ニコニコ動画公式カードゲームでアニメ有料視聴を無料に

ニコニコ動画公式カードゲーム「ニコ☆スタ」でアニメ有料視聴を無料にする方法

追記(2009年12月24日)
ネタという形ではありますが、「DANMAKU」というニコニコ動画オリジナルゲームが発売されました。趣旨は違いますが、なんとなく面白そうです。


はじめに
「ニコ☆スタ」とはオンラインカードゲームで、アニメの有料視聴、ニコニコ動画内のクリエイターへの寄付、そしてニコニコ動画の文化の持続を全て可能にする案です。簡単に言うと、色々な商品にアニメの有料視聴するための料金を予め上乗せしよう、という案です。このブログは、実際にドワンゴ関係者の方達に読んでもらえています。また、メールで連絡を取ることができましたので、報告すれば確実に読んでもらえるようにさせていただきました。皆さんの反応の規模によっては、ひろゆき氏にも読んでもらえるかもしれません。そういうことなのでこの記事では、出来るだけ敬語を使いたいのですが、伝わりやすさを重視したほうが良いという判断の元、私語を使わせて頂きます。予めご了承ください。

この記事で使用している画像及び加工イメージの使用元は、アマゾンの商品ページのサンプル画像を使わせて頂いてます。画像のすぐ側にアマゾンのリンクを貼るので参照してください。特に記していない限りこの記事で使われている画像はwww.gettyimages.com様からロイヤリティーフリーの条件に基づいて使用させていただきます。スクリーンショットや、サイトのロゴなどは引用目的で使わせて頂きます。所々図で説明していますが、それらは自作です。

ゲーム用カード

まず、ニコニコ動画カードゲームのカードについて説明する。このカードには複数の価値が融合している。以下がそれらだ。
アニメポイント:カードの下に小さく書いてあるシリアルナンバーをニコニコ動画内で記入すると、アニメポイントがカード1枚あたり10ポイント追加される。そのポイントを使って、10ポイント=1話で、アニメの話数を自由に選んで観られる。また、そのポイントで観られるアニメの種類は、カード内に描かれてるキャラクターが登場するアニメである。
ゲームカードとしての能力:カード一枚一枚に、ゲーム用の能力がある。プレイする上で、この能力が勝敗を左右する要素となる。
デジタルカード化:シリアルを記入後、紙媒体とまったく同じカードが、デジタル形式でユーザーのアカウントに追加される。専用のプログラムで遊ぶ時に使える。

カードの用途
ゲーム以外に、規約に則ったカードの使い方が許される。

  • カードのトレード:ユーザー同士で、カードをトレードできる。カードは、アニメポイントと合わせてトレードすることも可能。交換されたカードは、「寄付された」という項目に該当しない。
  • カードの寄付:動画の投稿ユーザーに、カードを寄付できる。寄付されたカードは、アニメポイントに変換できる。
  • アニメポイントのカード化:ユーザーにアニメポイントを贈ることもできる。贈ってもらったアニメポイントはデジタルカードと交換できる。リストの中から好きなものを選び、それを取得することができる。
  • アニメポイントのグローバル化通常、アニメポイントは、「涼宮ハルヒの憂鬱」用のものだったら「ハルヒポイント」と呼ばれたりする。カード内のキャラクターが登場するアニメしか、そのアニメポイントを使って観れないが、アニメポイントをグローバル化することによって、ニコニコ動画内の有料視聴コンテンツの全てに使えるようになる。グローバル化するには、ある程度の手数料が取られたりする。手数料は権利者に分配される。
  • 確認すること:アニメポイントは、現金化できない。アマゾンでの買い物にも使用できない。用途は、有料視聴コンテンツか、ニコニコ動画内のサービスにしか利用できない。

基本的なビジネスモデル

  • 単体:トレーディングカードのように、1パックずつ売る。シリアル付きのカード1枚+シリアルなしのカード4枚で、5枚1セットで売る。シリアルがあるカードしかアニメポイントに換えられない。
  • お菓子:菓子類のおまけとして一枚カードを付ける。例えば、カルビーのポテトチップスの中にカードが入っているとか。カードが入れられる媒体ならどんなお菓子でも可能。パッケージには、「人気アニメ一話無料!」などと記して置く。
  • グッズ:アニメグッズなどにカードを一枚付けるなどする。
  • 漫画・雑誌:アニメの原作コミックス本や、雑誌の付録としていれたりする。毎回入れるわけではない。
  • CD・DVD:OPやED曲のシングルやアルバムにレアカードを入れるなどして、販促効果を狙う。
  • 同人誌:コミケや「とらのあな」と連携を組んで、販売されてる全ての同人商品は、版権元の作品の「ニコ☆スタ」カードを商品とセットで売らないといけない。その代わり、サークルの同人活動を公認する。同人誌が一冊売られる度に、アニメ視聴一回分のお金が権利者に行く。もちろん、サークル側の商品にも販促効果があるようにするため、同人誌に付けるカードは限定カードだったり、新シリーズの先行リリースだったり、買う側としても納得できるような処置をしておく。
  • 要約:同人誌などが全て+150円の値段になる代わり、原作アニメ一話を無料で観れる+特典カードが入手可能。

カードの値段:バンダイチャンネルでは、アニメが一話105円で視聴できる。そういうことなので、先に述べた色々な商品は、元の値段に100円以上増額した形で売る。寄付されたデジタルカードがアニメポイントに変換できることを成立するため、デジタルカードに50円の価値を加えるとすると、一枚少なくとも150円の価値が含まれる前提になる。これを商品におまけとして付けるとなると、1000円のCDなら1150円。7000円のDVDなら7150円(高額な商品ほどレアカードを入れる)などになる。

*カード自体の製造コストを含めたら数円+です。上記の価格は税抜きです。利益額を上げると、販売店の取り分も増加するので、実際はもっと高くなります。一方で、数話まとめて購入すると1話辺りの値段が100円以下に下がることも事実なので、実際契約が終わるまで権利者側がどういう条件を要求してくるか分からないので、今は以下の情報をベースに考えることにします。

アニメNewtypeチャンネルのページのスクリーンショット
アニメ有料視聴権の期間:1日〜3日の間は見放題とか。権利者が自由に決めればいい。ニコニコ動画上なので、コメント可能。現状の相場は↑の通り(1pt=1円)。

このシステムの利点
ポイントやら寄付などが、全てニコニコ動画内で消費される。ダブったカードや、要らないカードは、商品を買ったユーザー自身はそれをアニメポイントなどに変換できない。トレードか、寄付するしか用途が無いため、寄付するのが当たり前になるし、要らないカードを寄付するとなる場合が多く、痛くも痒くもない。それを受け取ったユーザーは、カード1枚につき5ポイント(50円分)のアニメポイントを貰うことができる。つまり、アニメの1話の半分だけ観れる。

このシステムの疑問点

違法コンテンツで儲ける輩はどうする?:まず構図を思い浮かべてほしい。違法コンテンツ、例えばMAD動画や、アニメ本編をアップしているユーザーは、どこでそのアニメを観ているのだろうか?もしそのソースが違法だったら、他人がそのユーザーに寄付することで、「違法で観ていたユーザーが合法でアニメを観る」という構図になる。著作権的には何も解決してないが、他人がそのユーザーのアニメ視聴料を払っているわけだ。

要約:「アニメポイント」や、カードを「違法動画(MAD)をアップロードしてるユーザー」が貰うことがあっても、最終的に誰かがアニメ視聴料を払っているわけで、間接的に権利者に収益が入る。そもそもなぜそのユーザーは寄付をもらえるのか、そして本編をアップしてる人はどうしてアップしているのか、そこをよく考えてほしい。

マルチアカウント問題:「寄付されたカードのみポイントに変換できるなら、ニコ動で複数のアカウントを持てば自分に寄付できるんじゃない?」と考える人もいるだろうけど、まずそれは規約違反にすればいい。自分はプログラマーじゃないから細かいことは分からないのだが、同じIPでログインしたことのあるIDへの寄付は禁止すればいいと思う。

偏見への対処はどうする?:アニメ関係の商品にしかこのカードをおまけとして付けられないのかというとそうではない。市販されているもので、カードが入れられる媒体のものなら何でも可能だ。例えば、カルビーのポテトチップスを買ったらハルヒが1話観れるとか。「ちょっと待った、それじゃあハルヒのイラストをパッケージに載せなければいけないのか?」と聞かれるかもしれないが、秋葉原ならともかく全国で大手の商品にアニメキャラクターなどをパッケージに載せたら逆に一般人の偏見によってその商品が売れなくなるのは明らかだ。そこで、ニコニコ動画に肩代わりしてもらう。ニコニコ独自のキャラクターをパッケージに使う。例えばこのキャラクターを。

(キャラクターの大きい画像が見つからなかったので拡大してしまった。ソースはニコニコ動画内の画像など)
極めてニュートラルな存在だと思う。これをパッケージに使った、「ニコニコチップス」や、「ニコニコチョコ」などを誰が買っていてもおかしくはないし、偏見の問題だが、少なくとも萌え系よりはマシだろう。中に入ってるカードの例では、「弾幕」というカードや、「ちょwww」というカードなど、色々なニコニコ的なタイトルのカードが入っていて、ゲーム用に面白い能力が付いている。つまり大手のお菓子会社などと組む場合、アニメ作品ではなく、ニコニコ動画のブランドをプッシュするということだ。これらのカードはアニメを観るアニメポイントも付いている。これのアニメポイントは、最新アニメの中から選べれるようにする。こうすることで、アニメ関連の商品以外にも、ニコニコカードをおまけとして成り立たせることができる。

無料カード:仮にカード一枚150円ならデッキ一枚分集めるのに多大な出費が必要になる。そこで、デジタルなら無料でもカードが入手できるように色々な手段を用意しておく。また、サービス開始時に全ユーザーにデッキ用の50枚〜80枚のデジタルカードを無料配布することで、ユーザーにまず遊んでもらえるようにする。


(ノーマルカードには、シリアルが付いてないので、ただのゲーム用のカード)

意図的な広告クリックは健全なのか:広告クリックに関してだが、モバゲータウンでは「広告をクリックするとモバゴールドをユーザーに渡す」といったようなことをしているので、それを真似ればいい。自分が「意図的な広告クリック」に関して肯定的なのは、そもそもバナー広告などで会社側は自社のサービスをそのスペース内で表現・説明しなければいけない所に無理があると思う。例えば、ニコニコ動画の良さを小さいバナー内に表現できるだろうか?サイトに来て、使ってみて初めて実感できる部分もあると思う。少なくとも、「釣り」のようなキャッチコピーの広告を貼るよりは、意図的にクリックしてもらって、まずサイトに来てもらい詳細を確認してもらう。そのほうが効果が高いと自分は思う。ユーザーが対価として貰うのは、仮想ポイントなので、誰も損はしない。勿論ユーザーが1日にクリックできる広告の数と種類は制限しておく。

カードゲームのルール作り

ユーザーの手によって作られる文化
このカードゲームのルールやカードの機能などは、ニコニコ動画のユーザーがアイデアを出し合って作成していく。何百万人もの頭脳の力によって生み出されるカードゲーム、革命的ではないだろうか?ニコニコ動画独自の文化をカードの能力などに反映させるとか、ネタを上手く取り入れて無駄に面白くするとか。沢山可能性はあるはずだ。二ワンゴは、オンラインでもこのゲームがプレイできるように、「遊戯王ONLINE」のようなソフトを用意するなど、ハードルの高いプロジェクトにはなるが、成功すれば各権利者と和解した形でビジネスを進めることができる。


コンスタントな改良:カードゲームは、遊戯王のそれを見てもらうと分かると思うが、年によってルールが変わっている。勿論ニコニコカードゲームも、ユーザーの手によって少しずつルールが変わっていくのだが、ルールが変わることで使用できなくなるカードは出てくる。その場合、紙媒体のリアルカードは公式では使えなくなってしまうが、デジタルのものは自動アップデートされるか、新しく出来たカードと交換される。

権利者側はこれをどう役立てていくか

商品のおまけにして販売促進を狙う:権利者側は、基本的に自社で発売してる商品で、カードが入れられる媒体の物ならどれにでも「ニコニコカードゲーム」をオマケとして付けられる。例えばハルヒ関連のCDが出るとしよう、CD自体の値段を150円ほど増額する代わりに、そのCDでしか手に入らないカードを入れることで、それ自体が販促になる。勿論カード一枚につきアニメ一話が観れるという前提なので、買う側はそれを考慮する。何か商品が買われるたびに、アニメ一話分の視聴料が同時に払われているわけだから、権利者はカード自体の希少価値も上手く利用して、商品の販売を行うことができる。また、アニメとは関係ない企業も、以下のように参加することで、アニメポイントが使用される時手数料という形で収益が望める。

男女

男女

カードの画像:パッケージのイラストや、アニメのカットなどを流用してもいいし、限定カードの場合、オリジナルのイラストをアニメ会社に描いてもらったりとか。そのイラストを用意してもらう上で、作画の様子、塗りの様子をビデオカメラなどで撮って、動画としてニコニコ動画にアップすれば、一種のチュートリアルビデオとして成り立つ。京都アニメーションがやるとすれば、公式チャンネル「京アニ動画」のコンテンツとしてアップする。ニコ☆スタカード用のイラストなので、こういうことをしても問題ないと思う。

ゲームのオンラインプレイ

リプレイの動画化:ユーザーは、集めたカードでデッキを組み、専用のプログラムで他のユーザーとオンラインプレイができる。基本的に無料。二ワンゴは、それら一つ一つの対戦のリプレイを、ニコニコ動画に動画として自動アップする。トーナメント戦などは、画面実況付きのものなどアップしたりして、イベントなどという位置づけで盛り上げる。ニコニコ生放送で放送などするのも良いと思う。

遊戯王ONLINEのリプレイ動画。こういう物が二ワンゴ側で自動作成出来てアップロードできれば、著作権違反の動画が大量に消えても、コンテンツの数は保ち続けることが出来るかもしれない。あとはどれだけ面白いゲームをユーザーが作り上げていけるかどうかだ。

専用プログラム
遊戯王ONLINEのように大容量なソフトになる。配布は無料。その代わり、大手ダウンロードサイトベクターなどと連携して、ソフトのダウンロード費用を肩代わりしてもらう。いずれP2PやBittorentで配布するのも良い。プログラム自体は、フルサウンド・フルボイスとまではいかなくても、BGMの部分を広告枠に使うとか、色々工夫できると思う。例えば無名のアーティストの曲をゲームのBGMとしてワンコーラスずつ流して、左下に小さく再生中の曲のタイトルが出る。ユーザーはそれのアマゾンリンクをクリックするとそれがメモとして記録される。ゲームを遊び終えたあと、そのメモに記してある曲のCDがリストされ、アマゾン経由で購入できる仕組み。観戦モードも有り、観戦しているユーザーが多ければ多いほど、P2Pを使うことで「軽くなる」仕組みにしたら良いかもしれない。

カーソルをカードの位置に持っていくと、左側にカードと詳細が大きく出る。そしてそのカードに関するアマゾン商品のリンクも出る。この状態を保ちたい場合はスペースキーを押す。そうすると、カーソルを他の場所に移しても左の詳細などは変わらない。もう一回スペースを叩けばそれが解除される。

カーソルがカードの位置にある状態でENTERキーを押すと、そのカードに関連した広告・情報動画、権利者が公認したユーザー動画、あるいはカードの内容に関連するシーンを本編映像から抜き出した映像など、様々な映像が観れる。これは、敵味方のカード問わず出来るので、相手の使ってるカードについて詳しく知りたい時、あるいはその作品について知りたい時役に立つ。つまりプレーヤーがカードを使うだけで一種の宣伝効果が生まれる。勿論この機能は相手のターンの時しか使えない。カジュアルに遊ぶ時の一種の暇つぶしだ。真剣に遊ぶトーナメント戦などでは使わない。

観戦モードでは、ニコニコ動画のコメント機能をそのまま使える。ニコニコ生放送のそれに近い形になるが、やり取りするデータはカードの動向のデータなので、動画をダウンロードするのではない。勿論プレーヤー達には観戦してる人たちのコメントは見えない。

プレーヤー同士でチャットすることも勿論可能。
BGM
ゲーム用の音楽は作らない。遊戯王ならエジプトっぽいBGMが必要だったり、テーマ曲というのが必要になるが、ニコ☆スタの場合そんなテーマは初めっから無いので、BGMは重要な広告枠になる。基本的に音楽出版社・レコード会社などと連携を組んで、宣伝用のサンプル音源などを提供してもらう。


このスペースは広告スペースで、音楽プレーヤーは宣伝用の音源をノンストップで流す。商品のサムネイルを押したら商品ページに飛ぶわけではなく、押すとメモされて、ゲーム終了後にリストとしてメモした商品の一覧が出る。

ゲームの碁盤
このビジネスモデルを提案する以上、言いだしっぺの自分が「ゲームのルールの案は皆さんで何とかしてくださいと言うのもあれなんで、自分でゲームシステムの案も作ってみます。あくまでもテンプレ、「例」なので仮に本当にニコニコ動画のカードゲームが作成されるという話になったとしても、この案はユーザーの皆さんが参考にする程度の位置づけで結構です。逆に言えばここからの部分のゲームシステムの著作権とかは自分にあると思うのでそこら辺はよろしくお願いします。

「ニコニコ☆オールスターズ」(ニコ☆スタ

このゲームシステム作りの大前提

  • 色々なアニメ作品がごっちゃ混ぜになっているので、定まった設定は付けられない。
  • 学生キャラや、魔法とは縁が無いキャラクターがある程度出てくるので、攻撃力、守備力、マナコストなどの概念はゲームに入れてはならない。
  • ネット上で気軽にプレイできるようにするのが前提なので、細かい計算を強いるようなシステムではダメ。
  • 作品のキャラクターのイメージを損ねる恐れがあるため、相手を「倒す」、「殺す」、「食べる」、「攻撃する」という概念があってもダメ。ライフポイントというようなゲームの勝敗を決めるポイント的基準はあっても良いが、ライフポイントが減ることによって、相手プレーヤーを「傷つける」というイメージを与える可能性があるシステムはダメ。
  • カードを破壊するという概念があってはならない。「殺す」というのを連想させるため。
  • 墓地から生き返るという遊戯王のようなシステムもNG。作品によっては、そのキャラが生き返らないと分かっているからこそ、作品の完成度が増す。例えばデスノートのLが魔法で生き返ったら嫌だろう。
  • 基本的にどのような年齢層、性別でも遊べるゲームである必要がある。
  • 大前提としてカードゲームである必要がある。

要約:大乱闘スマッシュブラザーズXで、ピーチがクッパを倒せたりすると、今までのストーリーはなんだったんだという話になる。そういう原作のストーリーを無視しなければいけなくなるようなゲームシステムはダメだ。

以上の厳しい条件を踏まえた上で、ゲームシステムを作る。

カードチェスの基本
基本的なアイデアを簡単に説明すると、「カードチェス」。チェスや将棋はルールをちょっと覚えれば誰でも遊べるゲームのはずだ。それと、駒を「食う」という概念はあるが、鬼ごっこ的な「捕まえた」というイメージでプッシュすればいい。よって、駒が駒を捕まえることを「キャプチャー」と呼ぶことにする。このシステムならどんなタイプのアニメでもカード化できる。

基本構造

  • 6X6のマスの中で遊ぶボードゲームになる。
  • 駒用のカードには☆(星)が付いていて、相手をキャプチャーした場合、そのカードの星の数だけ星を得ることができる。
  • 指定された数の星を先に集めたら勝利となる。
  • 攻撃力、防御力、ライフポイント、ヒットポイント、マナコストなどのシステムは一切使用しないため、あまり計算が必要ない。
  • 手札、デッキ、トラッシュ、ボード(フィールド)というシンプルな構造。

ニコ☆スタの「☆星(スター)」は何割かこの「星を集める」というシステムが連想できるところから来ています。

カードの種類

手駒カード
ボード上で駒として動けるカード。4種類あり、それぞれチェスや将棋の駒と同じ動きができる。

  • :チェスでいう「ルーク」、将棋でいう「飛車」の動きができるカード。☆5
  • :チェスでいう「ビショップ」、将棋でいう「角将」の動きができるカード。☆4
  • :チェスでいう「ナイト」、将棋でいう「桂馬」の動きができるカード。☆3
  • :チェスでいう「キング」、将棋でいう「王将」の動きができるカード。☆2

上から移動能力順に並べた。星の数はそのカードの星の数である。

手駒カードの能力
全カード、なんらかの能力が備わっている。基本理念として、移動能力が高い駒ほど、弱くてベーシックな能力を持ち、移動能力が低い駒ほど、複雑で強力な能力を持つ。俗に言うプラマイゼロである。

スキルカード
能力を任意の時に発動できるサポートカード。一度使うとトラッシュ行きする。遊戯王でいう魔法カードと同列の存在。

基本的にこの二種類のカードのみで遊びます。

特殊システム
普通のチェスや将棋と違って、特殊なシステムがあります。以下がそれです。
ライド
1マスに最大3枚までカードを重ねることができる。その駒カードの移動能力は一番上のカードのそれを適用する。特別カードが強くなるわけではないが、複数のカードを1ターンでまとめて移動させることが出来る利点がある。例えば、移動能力の低い王将を飛車が運べば、逃げる時にも、追撃する時にも重宝する。ただし、ライドしている状態でキャプチャーされると、その複数のカードの合計☆ポイントが相手に渡ってしまうので、リスクと隣り合わせになる。カードによっては、タッグしている状態でしか発動しない能力を持つものもある。


(このシステムは、ハンターXハンターのストーリーに登場する「軍棋」という、冨樫義博先生オリジナルの将棋システムからインスパイアさせて頂きました。複数の駒を重ねるという発想は、最初見たとき感心しました。)

ドロップ
上記のタッグされたカードを重なった状態から解除することを示す。単純に重なってるカードから一枚選んで、1マス離れた位置に移すだけ。これは「移動」と見なされるので、ドロップしたターンは駒を移動できない。


ドロップするのは重なってるどのカードでも可能。斜めでも1マス先ならOK。

ジャンプ
ドロップとしてカウントされる。ライドしている状態から、他のカードに飛び乗ることを言う。

スイッチ
隣り合わせになっている駒がライドしている場合、入れ替えることが出来る。「ドロップ」としてカウントされるのでこの後はカードは動かせない。

チェンジ
重なってるカードの順番を入れ替える。ただし、これは特殊で、相手に星を一つ渡さなければ使えない。

リバースライド
「リバース」と言うルールがある。通常手札からカードを設置するときは表向きで設置するが、星を二つ相手に渡すことで裏向きの状態で設置できる。そのカードは表表示に変えない限り動けないが、キャプチャーされもしない。「リバースライド」はその状態のカードを動かせるためのルールで、普通にリバース状態のカードに乗っかることができる。

ただし、そのリバース状態のカードは重なってるカードの一番上に上がれないのと、一枚でも重なってるカードがドロップした場合、そのリバースしているカードは表向き表示にしなければいけない。

岩(ロック)
チェスや将棋では、「ポーン」や「歩兵」などのいわゆる前にしか進めない雑魚がいる。このゲームではそういうカードが無い代わりに、ボード上に岩という物体が配置される。いわゆる「壁」であり、消せない存在だ。これがあることで、岩の陰に隠れるといった、戦略が使えるようになる。プレーヤー1人につき一枚岩のカードをゲーム開始前に好きなところに配置する。この岩は毎ターン一度だけ動かせる(2マス)。相手プレーヤーの岩は基本的に動かせないし、破壊もできない。

プレイの流れ

  1. 先攻後攻を決める
  2. 岩を好きな場所に配置
  3. 手札をデッキから5枚引く
  4. カードを置いたターン、そのカードは移動できない
  5. スキルカードを1ターンにつき2枚まで場に伏せて置くことが出来る。
  6. 配置できる場所はプレーヤーに一番近い列
  7. あとは普通の将棋やチェス、及びカードゲームのように遊ぶだけ。
  8. 先に規定の数の☆を獲得したほうの勝ち

1ターン毎にできること

  • ボード上の自陣の第一レーンに駒カードを一枚配置
  • ボード上のカードの能力の発動(複数可)
  • ボード上のカードの「移動」、「ドロップ」のいずれか
  • 岩の移動
  • 最大2枚までスキルカードをボードの外に配置
  • すでに配置されたスキルカードの発動
  • 手札からスキルカードの発動


カードによっては、発動条件が特定の位置にカードが配置されている状態でないと発動できないものもある。

このようにシンプルで、複雑な計算が必要ないゲームでないといけないのですが、これは持論なので無視して結構です。(このゲームでは数字は☆星の数以外有りません。遊戯王で、ライフポイントしか存在しないのと同じです)。



ニコニコ動画関連記事